嫌いな言葉

 6月28日の「朝日新聞」朝刊には別刷り特集ってのがついておりました。「be Extra BOOKS」と1面左肩にありますから、いわゆる読書案内ですな。1〜3面は大沢在昌、京極夏彦、宮部みゆきの鼎談、5面はその3人が勧める本、6〜7面は書店員のお勧め本、4面・8面は広告、という構成。  出版不況といわれ、小規模書店もどんどん減っているというし、読書案内特集はいいことだ、と思う。  思うがしかし。  1面の、一番大きな見出しを見て、俺は目を疑ったね。すごくいやな気分になった。なにしろ3センチ四方ぐらいの活字だからインパクトは大きい。エンタメ小説 三昧 えんため? 昔の漫才師か。アチャコはどうした。  どうやらこれは《エンターテインメント小説》のことらしい(リードではそう書いている。鼎談でもそう表記されている)。  エンタメ……気持ちの悪い言葉だ。肥溜めのような響きすらする。  日本語には《娯楽小説》《大衆小説》という言葉がある。カタカナ語がよければ《エンターテインメント小説》だっていい(ちょっと長いが)。  なんでもかんでもカタカナにして、さらにそれをお得意の四文字語に省略する。セクハラ、パワハラ、パラパラ(これはちがうか)……。  そういうのってもうやめにしないか。  6-7面だってそうだ。サブタイトルは《書店員が選ぶエンタメ本》である。やれやれ、だ。なぜ書店員が選ぶ娯楽小説、じゃいけないんだ? かっこわるいのか? 古くさいのか? ダサいのか?  エンタメのほうが数万倍、ダサいと思う。俺はね。  しかしまあすでに世間では市民権を得ているようですな。読売新聞のサイトでも堂々と「エンタメ」っていってるし。なにかと組み合わせて「○○のエンターテインメント」を「○○タメ」と略したりもしているようだ(「橋本市のエンターテインメント→ハシタメ」のように)。  おおいやだいやだ。  いやだけれども、もう人口に膾炙してしまっているのだなあ。こんな些細なことで、日本語が乱れてるとか文化が破壊されているとかいうつもりはないが(だいたい俺自身、そんなたいそうな日本語をつかっているわけではないし)、このやり場のない「イヤ感」を吐き出したかった次第です。...

名前なの?

「矜持」の名前は認められず 人名用漢字訴訟で判決(asahi.com)  子供に「矜持」と名付けようとしたんだけど人名漢字に入ってないから受理されなかった41歳の先生が、精神的苦痛を受けたから慰謝料払えという訴えを起こしたんですが、請求は棄却されました、というお話です。  …………。  いろんな名前があるよねー。ほんとにねー、もうねー、基本的にはどうでもいい。いいんだけどさ。でも、「矜持」それは名前ではあるまいて。  いい言葉だよ。きょうじ。岩波の国語辞典には「自分の能力を信じていだく誇り。プライド。」とある。すばらしい。すばらしいが、名前じゃないだろう。名詞だろ。  いや、そりゃあね、勝利と書いてカツトシとか、正義と書いてマサヨシとか一般名詞ふうの名前は存在する。でも、そういうのだって、いちおう名前っぽい読み方にしてると思うんですけど。  教司(お父さんは先生だし)でも恭二(次男だそうだし)でも強次(志ん朝さんの本名でもあるし)でもいいと思うんだけどなあ。でもって「おまえの名前はキョウジだ。別の漢字に“矜持”という言葉がある。おまえには矜持を持って生きていってほしいから、教司(もしくは恭二もしくは強次)と名付けたのだよ」と言ってあげればいいのに。  そんな直截な、思いついたまんま、この言葉が好きだからそれを名前に、なんつうのは思慮に欠けるのではないか、と思ったりした。っていうか、ひねりがねえよと思いました。なんだその短絡的な名付け方。  だってさー、この先生の主張って、「親が子に名前を付ける権利は表現の自由の最たるもの。それを認めず、人名に使える漢字も制限するのは憲法違反」 っつーんですぜ。子供の名前をつけるのは“表現の自由”だったのか。命名は表現だったのかあ……。  外来語みたいな妙な名前に比べれば、まだキョウジはましかもしれんけどね、それにしたって矜持は名前に見えませんです。イントネーション違うし。...

感動乞食どもめ

 で。荒川が金メダルだっていうんで、号外は出るは街頭インタビューはするはの大騒ぎ。母校だの会社だのにもカメラは入り、同僚だ幼なじみだ通りすがりの旅の者だとなりのご隠居さんだ困っていたところを助けられた鶴だ腹違いの妹だ(そんなのはいません)生き別れになった母親だ(いえお母さんはトリノにいってました)いろんな人がでてきて口々にこういうわけですな。 「感動をありがとう」  あほか。  荒川関連だけでなく、村主関連でも。「感動をあたえてくださってね、本当にありがたいことだと思います」みたいなことを。  おまえらみんな乞食だ。感動乞食だ。  前に書いたが、選手が「感動を与えたい」などと平気で口に出してしまうのは猛烈に恥ずかしい(だったらまだ「五輪を楽しみたい」のほうがましってもんだ)。  そして、それに加えて観客──単なる視聴者も含む──が「感動を与えられた」「感動をありがとう」なんていっちゃうのも、死ぬほど恥ずかしいことだと俺は思っている(上記エントリのコメント欄では許容してるけどさ、ははは)。そんなことは自分の心のなかに留めておくべきことだと思うのです。  もちろん感動するのはいい。っていうか、いいも悪いもなくて、自然発生的に興奮したり目から心の汗がにじんできたり鼻から天然水がでたりするのが「感動」なわけですから、それを制御するのはむずかしい。それはいいんです。  俺だって、カーリング見て感動し、回転見て感動し、フィギュア見て感動したわけですからね、なにも“感動するな”などというつもりは毛頭ない。  問題は、それをバカのひとつおぼえのように「感動をありがとう」という一言で表現する語彙の貧困さ。あなたのその「感動をありがとう」は手垢にまみれて数百万数千万の人間が口にしている。それって恥ずかしくないの、ってこと。ナンバーワンになれなくてもオンリーワンがいいんでしょ? オンリーワンですらないじゃん。他人(選手)の尻馬に乗って、「感動をありがとう感動をサンキュー感動を与えてくださってありがとうごぜえますだお代官様チョースゲーチョースゲー泣いた泣いた全米が泣いた」などと、それが気の利いたコメントのつもりで発言しちゃうってのは、恥ずかしくないのか?  ネットでもすごいよ。「感動をありがとう 荒川静香」でGoogle検索すると183件。これからどんどん増えていくんだろうなあと予想。ちなみに「感動をありがとう 村主章枝」は169件、「感動をありがとう 安藤美姫」は458件。スケート関連のサイトなどでダブっているものも多いけど。「感動をありがとう 城田憲子」は16件でした、あはは。城田さんというのはフィギュアの監督ね。「感動をありがとう ゼンジー北京」だと8件でした。もうなにがなんだか(2/24の19時ごろ調べ。2/28の4時でなんと「感動をありがとう+荒川静香」は765件に!)。  日本語の乱れを心配するのもいいが、「感動をありがとう」「感動をあたえたい」は法律で禁止するぐらいのことをしてもよいのではないか。  余談だが、そもそも「感動」という言葉もかなりうさんくさいんだよな。  中学生ぐらいのときだったか、本を読むのは好きだったくせに読書感想文を書くのが非常に苦手で、でもあるとき魔法のフレーズを発見して、そこからは楽勝、ということがあった。楽勝というよりは堕落だったわけだが。  それは「感動しました」のひとこと。 「(主人公)が素手で熊を倒すほど強いことに感動しました」 「(探偵)が犯人を言い当てたことに感動した」 「(家老たち)が主君の仇を討ったことに感動しました」  なーんもいってないのと同じ(笑)。くだらねえたらありゃしない。  安易な言葉はじぶんの首を絞めることになる。おそろしいおそろしい。...

与えてくれるな

 鳥の五輪、ってどんなオリンピックだよ、そうではなくてトリノ五輪まであと10日ぐらい? ボブスレーが出場できるのできないのジャンプが飛んだのスピードスケートが滑ったのミキティがマオがああだこうだとにぎやかなことでございます。まあみなさんがんばればよろし。暇だったら見ちゃうだろうし。  で、だ。民放各局が懸命に煽っているところ恐縮なんですが、だ。これからトリノでがんばってきますという選手各位におかれましては、個人的に次のことを注意したらいいんじゃないかなと思うのである。それは、 「みる人に感動を与えたい」「みなさんに感動を与えられるようにがんばります」とか、言うんじゃねえ!  ってことです。そんなセリフを耳にした瞬間から俺は、その選手が大失敗しますように転倒しますように風邪ひきますように下痢しますように熱出しますように……と関係各方面八百万の神々に祈りますよ。  だいたい「感動」という言葉の安っぽさはなんだ。いつからそんなに薄っぺらいものになったのだ。おおかた語彙が貧困で、誰かが便利につかいはじめたもんだから、その尻馬に乗っているのだろうけれど、馬鹿っぽいったらないぞ。  それに輪をかけて「与えたい」。与えられたかないよこっちは。まあこれも「感動をありがとう!」みたいな思考停止馬鹿が横断幕掲げたりするからなんだろうけどさ。おまえは《観客に感動を与えるために》その競技をするのか? スポーツに限らず音楽でもなんでもいいけど、感動させるためになにかをやるのだと公言するのって、非常に下品な気がするのは俺だけか。どうせ公言するなら、金儲けのために、のほうがまだ好感が持てる。みるやつらに自慢したいから、ってほうが正直でいい。...

ひっかかる

 ライブドアで大騒ぎの昨今ですがみなさまいかがお過ごしでしょうか。  わたくしとしては、おおむねどうでもいいんですが、ただひとつだけ、気になってしょうがないことがあるのですよ。  ホリエモンこと堀江容疑者(社長退任だそうで)がどうやってのしあがってきたのか、その経歴が新聞テレビ雑誌などでも詳細に紹介されていますが、彼が学生時代に興した会社の名前が「オン・ザ・エッヂ」。これがひっかかるんですよ。  オン・ザ・エッヂ。  On The Edge. 「オン・ジ・エッヂ」じゃないのかと。  そういえば昔、一時期流行った政治的スローガンにもひっかかったなあ。「ストップ・ザ・田中角栄」みたいなやつ。  固有名詞に「the」をつけますか。まあそれでも「田中角栄的なものすべて」というふうにむりやりこじつけようと思えば、なんとか理解できるけど。  じゃあこれはどうよ。 「ストップ・ザ・汚職」。 「おしょく」なんだから「ストップ・ジ・汚職」なんじゃないのかと。中学校ではそう習った記憶があるのだが、あれは間違いだったのかと。  どうなんでしょうか英語の先生がた。  まあ、どうでもいいですけど。洋画のタイトルでもけっこうあるしねえ。  でも、なんかきもちわるいんです。それだけなんです。...

そんなにいやなのか……

「産婦人科」→「女性診療科」 総務省が厚労省に要請(asahi.com:暮らし)  正直、わたくしにはわかりません。だったら取り上げるなってことになるんでしょうけど。でも、なあ。 「産婦人科」という名称がイヤなんだそうです。抵抗を感じる人がいて、なおかつ現場でもニーズに合わないという声があったとか。 高校生の娘を持つ母親から総務省に、「体の具合が悪い娘を連れて行こうと思ったが、産婦人科には妊娠などのイメージがあり、抵抗感がある」という声が届いたのがきっかけ。総務省が医療機関に尋ねたところ「産婦人科という名はニーズに合わない」などの声が多かったという。 ふーん。  そういうもんなんすかね。そもそも産婦人科って「産科」と「婦人科」なんじゃないの? たんにそのふたつを続けて呼んでるだけかと思ってましたが。ちがうのかね。  まあ、当該する科の患者さんおよびその候補がイヤだっちゅうんなら女性診療科でも女性科でもメス科でもどうとでも変えりゃいいと思うんですけどね(男性診療科っつうのもあってもいいよな)。「イヤだったらイヤなの!」という人に対しては何もいいません。  だが。  名前変えてどうするっての? 現状にそぐわなかったりするんだろうか。赤ちゃんができたから女性診療科に行きますってか。それはそれで、なあ。  だいたいさあ、このお母さん、自分の娘の健康とか考えてないような気がしてならんのじゃが。「産婦人科に娘を連れてったら、ウチの子がふしだらなことして妊娠しちゃって中絶しにきたんじゃないかしらってご近所に噂されちゃうわ」と、自分の世間体のほうが大事なんじゃなかろうか。そっちのほうを問題にしたいね、俺は。  そもそも今どき産婦人科に妊娠というイメージがあるって決めつけちゃうのもどうかと。もちろん「産科」を含んでいるのだから産むために来る人も多かろう。が、「婦人科」もあるわけですからね。むしろ最近は(これだけ少子化なんだからさ)そちらのほうが需要があるようにも思える。  だから「産婦人科」から「産」を取れという主張なのならまだわからないでもないが(わからんけどな)、なんだかよくわからんような「女性診療科」などという名称をでっち上げるってのがよくわからんのですよ(まだ《例として》挙げているだけですけどね)。ってことは、じゃあその医者は「女性診療医」と呼ばれることになるんですか。男でも女性診療医。  診療なんて、医療全般なんにでも該当するんじゃないの? 内臓疾患診療科、外傷診療科、呼吸器診療科、泌尿器診療科、etc.と、どれにつけたって実状からは遠くならない(あ、レントゲン診療科は変ですね。麻酔診療科も)。  しかし産科婦人科を女性診療科にしてしまうと、わけわからんことにならんですか? 女性を診療するっつったって、女性の患者は内科にも外科にもいるわけだし。とすれば女性特有疾患診療科にしないといかんのじゃ内科ないか。それじゃ長すぎます。じゃあもっと具体的に、子宮・卵巣・ホルモン科とかではどうですか。あとハツとタンとレバーもね。焼き鳥かよ。  解決策。  産婦人科医院にはドアをふたつつけて、ひとつに産科、もうひとつに婦人科の看板をつける。患者は自分の好きなほうから入る。それでいいんじゃないでしょうか。ダメ?...

インターネットのホームページ

 いやはやいろいろな若者がいるものでございまして、自家製の爆弾を隣のクラスだかにほうりこんで50人ぐらいに怪我させたりしてます。毎日新聞の「高校爆弾事件:逮捕の高3は爆発物に強い関心、書籍も購入」によれば、傷害容疑で逮捕された3年生の男子生徒(18)が爆発物の作り方を書いた書籍を購入していたことが関係者の話で分かった。男子生徒がインターネットのホームページや書籍から得た知識で爆発物を作ったとみて、県警は自宅から押収したパソコンのインターネットの履歴の分析を進める。 ということだそうです。  いや、じつは別にこの事件についてはどうでもいい。  ただ、テレビのニュースで耳にしたりや新聞で目にするたびに気になる言葉があるのだ。 《インターネットのホームページ》。  なんか、落ち着かないんだよなあ。今さら、ホームページはあくまでも入り口、ベースとなる「ホーム」のページであって、その集合体でありみなさんが閲覧しているのは「サイト」なんだよホームページっていうなしかもそれを省略してホムペとかいうないったら馬鹿決定、とまではいわないよ。もうね、これは和製英語というか和製コンピュータ用語ネット用語ということであきらめます。  それはいいんだけど、なぜそこに“インターネットの”という枕詞をつけるのか。インターネット以外にもホームページというのがあるのか。なんだか「女のおばあさん」「男のおじいさん」みたいじゃないか。 “自動車のエンジン”ならわかる。“オートバイの”エンジンも“船舶の”エンジンもありますからね。  でも、ホームページは今んとこインターネット上にしかないでしょ。ああ、イントラネットにあるかもしれないか。そういう場合もホームページっていうかどうか知らないけど。社内の人しか閲覧できなくて各部署ごとにサイトを持っていて、法務課のサイトは「法務ページ」とかっていうのはありそうだな。  そんな話じゃなくて。    テレビだって新聞雑誌だって「番組のホームページ」だの「応募要領はホームページに」だの、さんざん独立して使ってるのに、なぜニュースのなかでは《インターネットのホームページ》なんだ。パソコンやネットに縁のない視聴者読者への配慮か。そんな配慮されたって、わからん人にはわからんと思うが。  Google Newsで検索してみると99件ヒットした。今日あたりは当然、光市の事件関連が一番目立つ。他には、インターネットのホームページで掲示板を開設。覚せい剤0.1グラム当たり約5000円で注文を受け、郵送していた。(読売:覚せい剤をネットで売買した疑いで8人逮捕)チラシやインターネットのホームページで、学生らに薬物に手を出さないよう呼びかけてきた(読売:福岡の大麻栽培事件、九大生約10人が購入認める)インターネットのホームページ上でプロ野球の結果を予想する賭博が行われていた事件(毎日:ねずみ講:運営の容疑、3人逮捕−−野球賭博の資金名目) てなぐあい。犯罪ばっかしだな。ほのぼの系もあったんだけど(点字がホームページで作れるとか、小学生がインターネットのホームページを閲覧とか)まあいいや。  それにしてもさ、こう、いんたーねっとのほーむぺーじ、って14字も使わなくてもねえ。“自らの管理するサイト上で”とか“インターネットの掲示板で”とか、いくらでも言いようがあるだろうに。そういう工夫はしないんだなあ。  とにかく俺は落ち着かないのである。...

漢字をおぼえる方法

「楽書き」「電園地帯」……子どもの苦手な漢字くっきり(asahi.com : 教育・入試 : 教育ニュース) 南セントレアに忙殺されて(なんじゃそりゃ)忘れてた。1月27日のニュース。 文部科学省の研究所が、 全国の53校の約1万5000人の子どもを対象に、小学校で学ぶ1006の漢字すべてについて各学年ごとに身につけたかどうかを調べた。んだそうです。 そしたら、 全学年を平均した正答率は、読みが89%で、書きは72%。ただ、学年が進むにつれて習得状況が低下する傾向が示され、小6で学ぶ漢字では正答率が80%に達した字は全体のわずか16%だった。 でありましたとさ。なんかわかりにくいな。乱暴に要約すると、まあ読み書きそのものはそんなに悪くなってないけど音読み訓読みの区別がついてなかったり同音の字で間違えたりしてますよ、ということだ。...

日本語破壊市

合併後の新市名は「南セントレア市」・愛知県美浜町と南知多町(NIKKEI NET:社会ニュース) 脱力……。愛知県にも知多半島にも、縁もゆかりもございませんが(友達がそこらへん出身とかぐらいはあるが)、これはひどすぎるでしょう。 新市の北側に隣接する常滑市に2月17日開港する中部国際空港の愛称「セントレア」にちなんだって、なんで一施設に〈ちなむ〉わけ? 普通、〈富士山にちなんで富士市〉〈成田市にあるから成田空港〉(ほんとは新東京国際空港だけど)とかってなるんじゃないの? 大きいものがあって、それにちなむのでは。今回の南セントレア市なんつうのは、逆では? というか浦安市の名前を〈ディズニーランドにちなんでディズニ市とします〉みたいなものじゃないですか。ディズニー・シーと区別がつかなくて困るぞ。そういうことじゃなくて。...

まだまだ絵本DVD

もういいよって感じの、13日と14日に書いた絵本DVDの話のつづき。我ながらしつこいな。 でも、目に入っちゃったんだよう。 「0.3%の雑文」のほうではおなじみの「朝日新聞@NHKと仁義なき戦い中」の読者投稿欄「声」欄(1月22日付)に、兵庫県三木市の主婦(31歳)の投稿が載りましたとさ。 絵本のDVD 上手に使ってというタイトルなのだが、これがよくわからない。 絵本DVDの記事を読んだ。うちには子供が二人おり、毎晩「読み聞かせ」をしている。 絵本は千円以上するものも多いから図書館で借りている。 子供がどういう本を選ぶか、その基準は謎である。 「読み聞かせ」時間は10分ほど。昼間怒っても、本を読んでやればご機嫌。 絵本DVDは市販絵本より割安で内容平易。初めてママになる人は自分で絵本を読んでやって子供の笑顔を確かめた上で、上手に使え。 と、各段落の要旨(と思われるもの)を、投稿の順番どおりに書いてみたが、何がいいたいのか、すっげえ難しい。入試問題にしてもいいかもしれない。...

続・読まれたうえに聞かされる

昨日は「読み聞かせ」という言葉に噛みついてみたわけだが、そもそものきっかけとなった新聞記事がみつかったので紹介しよう。朝日新聞2005年1月12日の朝刊、経済面である。 見出しは、 人気絵本がDVDに 親に代わって自動「読み聞かせ」 ってな按配である。絵本にナレーションと音楽をつけ、わずかにアニメーション化もして(口や手足が動く程度)、 元の絵本の風合いを残し、ゆっくりと絵本を読むように話が進む。親子で繰り返し見たり、忙しい親が家事をする間に子供に見ていてもらったり、という楽しみ方を想定している。 んだそうですよ。...

読まれたうえに聞かされる

「読み聞かせ」という言葉が嫌いだ。 その行為自体は別にどうでもいい。何を目的にしているのかもよく知らない。情操教育なのか国語教育なのか読書に親しませるためなのか、そのへんもよくわからない。興味ないし。 だいたい、子供の頃に「絵本」を読んでもらったかというと、あんまりそうでもないような気がする。どっちかっていうと口承ですな。暗くした状態で、適当に話を省略されたりして文句いったりしながらも、いつのまにか寝ているという。それは「寝かしつけ」か。しかし寝かしつけるときに「まだらの紐」の話をする親というのはいかがなものか。カーテンの紐がこわくて眠れなかったですよ俺は。寝たけど。 絵本は好きでしたが、じゃあ日中、いっぱい「読み聞かせ」られてたかというと、そうでもないらしい。勝手に読んでたんだそうだ。読んでもらっても、ページを飛ばしたりすると指摘していたらしいので(イヤなガキだねまったく)、自分で読むほうが楽しかったのだろう。 そんなふうでも、国語は得意だったしやめろというほど本は読んだし今でも本に埋もれながら生活しているので、「読み聞かせ」ようがなにしようが、国語の成績や読書傾向にはあんまり関係ないんだろうなあと思う。 どっちかっていうと、お父さんお母さんが日頃、自分の趣味として本を読んでいるかどうかのほうが重要だと思いますよ。...

うれ……しい?

「日本語力」低下 4年制私大、国立さえ… 「留学生以下」お寒い大学生(Sankei Web) あー、笑った笑った。しかしマジですか。 中学生レベルの国語力しかない学生が国立大で6%、四年制私立大で20%、短大では35%にのぼる んですか。それはすごい。中学生レベルと判断されてしまうのもすごいが、そういう学生を入学させている大学もすごい。すごいっていうかヤバい。 遥か昔から、最近の学生は馬鹿になった、ということは言われてきたが(古代ギリシャとかエジプトとかでもきっと言われていただろう)、なにしろ、 中学生レベルと判定された学生は、五年前に行われた調査と比較して、国立大が0・3%から6%、私立大が6・8%から20%、短大が18・7%から35%と、数年間で大きく増加している んだから、もう加速ついちゃってます。5年で20倍(国立)、3倍(私立)、2倍(短大)。国立の伸びがめざましいです。えらくないぞ。...

いかがなものか

名前問題関連で。 旅券の氏名表記を緩和へ 外国人風の名前に配慮(北國新聞:FLASH24:暮らし・話題) はあ……(ため息)。 「外国人名としても通用する名前を親が付けるケースや、海外で活躍する邦人が増えたため」 なんですかそれは。海外で活躍してたって、イチローだしセイジ・オザワだしマツイだしナカタだし、もし万が一「Hideki」だと英語を母国語とする国では「ハイドカイ」と読まれるおそれがあったとしても、それこそ《海外で活躍》してればちゃんと読まれるのでは。 そして「ジョージ」と呼ばれたいから「譲治」のローマ字表記を「George」とするってのも異常だ。フランス行ったら「ジョルジュ」だしドイツに行けば「ゲオルク」じゃないか。 「日本の発音をアルファベットを使ってあらわすと"Joji"となるけど、英語の"George"と同じなんだよん」とでも説明すればいいだけのことなのに……。 いや、そもそも日本名の「ジョウジ」と英語名の「George」は違うだろうによ。 外務省もくだらないこと考えるなあ。 これまでは、 外国の役所で出生証明書を取得した場合のように、外国の公文書で外国式表記が確定している場合などに限り、表記の食い違いが生じないよう「JOJI(GEORGE)」とカッコ書きでの併記を認めてきた。 だそうで、それはまあ納得できる。でも、 外国の公文書上に記載された実績がない場合でも、海外留学で卒業証書の取得を予定しているケースなどに、外国式表記の併記を認めていく方針。 なんだそうですよ。赤ちゃんや幼児のパスポートを取るときに「うちの子はGeorge(仮名)なのに!」とゴネる親ががんがん出てくるでしょうな。「絶対向こうの学校に行かせますから!」って。無理矢理海外留学させられることになってしまう3歳の譲治くん(仮名)が数千人。やれやれ。 しゃれならいいけど、公文書でそういうのはどうかと思います。...

独創性ばんざい

なんかもうだいぶどーでもよくなってきたけど、メモ代わりに。 今どきの命名事情 意味より「響き」重視(産経新聞 ENAK流行+芸能 10月号) 涼駕くん、晄人くん、凛ちゃん…追加漢字で命名相次ぐ(産経新聞 ENAK流行+芸能 10月号) しかし「流行」とか「芸能」のジャンルなのか……。それってどうよ。 下の記事中の区役所職員のコメント、 「うちでの届けはまだないが、今は秋だから当然かも。生まれた季節にちなんだ名前はこれまでも多いので、春になれば増えるでしょう」 には笑った。「苺ちゃん」という名前についてのコメントです。たしかに季節を選ぶよね。 独創性を追求して、読めない名前がどんどん増えていくんでしょうな。読めなくても怒らないでね、親御さんたち。...

☆太郎・★之介

14日誕生の子から使用可 人名用漢字488字(Yahoo!ニュース - 社会 - 共同通信) てなわけで488字が追加されましたとさ。まあどうでもいいが。 しかし字体の整合性がないような気がしてならんのだが、それはやっぱり法務省がやってるからなんでしょうか。文部科学省っていうか国語審議会(今は文化審議会国語分科会か)がやったらもうちょっとマシだったのかどうか。大差ないか。 しかし、記事中の、 今回の追加で、人名に使える漢字は、常用と人名用漢字を合わせた計2928字。追加される主な漢字は「撫」「☆」「桔」「梗」「檎」「苺」などで、「撫子(なでしこ)」「林檎(りんご)」などの名前が可能になる。という一文を見て、一瞬どっきり。「☆」も使えるのか!? いやいや、正解は、(注)☆は鴎のメが品なんですがね。 人名漢字よりも「鴎」みたいなバカな字を廃止してほしいものです。...

人名漢字の逆襲

こんばんは、人名漢字Weblogの[ぱと]です。ちげーよ。 人名用漢字見直し、9字を削除 意見分かれ決定持ち越し(asahi.com : 社会) 「糞」「屍」「呪」「癌」「姦」「淫」「怨」「痔」「妾」の9字が削除されるそうです。100通以上の反対意見が来たので。しまった、「苺」に反対意見送ればよかったなあ。森山前法相の出身地が栃木だから栃木名産の苺を(審議会の人が気をつかって入れた)だなんて、あまりにヒドいよな。ほんとかどうかは知らんけどさ(でも新聞で見たような気がする)。もし選定基準である使用頻度ではそんなにでもなかったのだとしたらオカシイぞ。 んで、 反対意見が1通でもあった480字については今後、委員がそれぞれ採否の意見を出した上で、最終案を固める。 んだそうです。反対意見も来たけど、要望が多いのをどうしようか、って悩んでるのが「蹴」「狼」「憐」。 要望が多いんだったら、どうせまた裁判でも起こされて、判例になったとたんに人名漢字に入れるんでしょ? だったら入れとけ。めんどくさいから(笑)。 癌駄無くんは残念でした。...

まだまだ人名漢字

「糞」「屍」など削除要請殺到 人名漢字追加案(asahi.com : 社会) <人名用漢字>糞屍呪癌姦淫怨痔妾蔑… 見直し案から削除へ(MSN-Mainichi INTERACTIVE:社会) というわけでもう飽きてきましたが乗りかかった船なので(そうか?)ピックアップ。 何文字削除するかわかりませんが、マズいものは削除しときましょうや、ということのようです。 国民のみなさまから寄せられた意見によりますと(どうでもいいがasahi.comの記事では「市民から」としている。国の法律なんだから国民でいいんじゃないかと思うんですが、なんか問題があるんだろうか)、 「縁起が悪い」「不潔」「ひわい」「否定的」「非常識」「公序良俗に反する」(asahi.com) という理由で、 (1)糞(383通)(2)屍(317通)(3)呪(266通)(4)癌(265通)(5)姦(238通)(6)淫(189通)(7)怨(159通)(8)痔(131通)(9)妾(103通)(10)蔑(81通)(asahi.com) あたりの評判が悪かったんですと。 毎日新聞の記事では、 「学識、良識のない親に委ねるのは問題」(毎日新聞) という意見もあったというのに笑いました。しかしまあ名前以上に、良識のない親に育児そのものをゆだねるのはいかがなものか。いかがっていわれてもな。いまさらですかそうですか。...

人名漢字・その後のその後

人名漢字案、批判集中の数十字削除へ 「糞」「屍」など(asahi.com : 社会) あはは、やっぱり。 法務省にとどいた意見のうち600通以上が「一部の漢字は名前にふさわしくない」というものだったそうで。やべっ、と思ったかどうかは知らないが、 反対意見が多かった漢字のワースト5は、「糞」「屍」「呪」「癌」「姦」。法務省は、市民の意見を尊重し、批判が集中した数十の漢字を削る方針だ。 なんだそうです。...

人名漢字・その後

読売新聞に「日本語の現場」というコラムが連載されている。6月23日からの3日間は「特別編」として人名漢字追加案が取り上げられている。で、今回の追加案提案についての裏側というか仕組みがちょっとわかったので紹介しておきたい。...

イヤー・オブ・ザ……

とくれば、まず思い浮かぶのがドラゴン。そうでもないか。[imdb][amazon] ことしは申年。イヤー・オブ・ザ・モンキー。ということで。 朝日新聞2004年6月12日付朝刊スポーツ欄より。 「イヤー・オブ・ザ・コーチ」 高校野球49人 監督らを選出  日本高校野球連盟と朝日新聞社は11日、昨年から始まった「イヤー・オブ・ザ・コーチ」の今年の表彰者を発表した。 なんか釈然としない……。Year of the Coach?...

雀ちゃん狼ちゃん蛙ちゃん

人名用漢字追加案、“非常識”生む危険(Yomiuri On Line) 下の人名用漢字追加案について、読売新聞では政治部記者がさっそくコメント(紙面では1面がメイン記事で、2面に「解説」として掲載されていた)。  人名用漢字が1990年に118字追加された際には、人名としての適切性も考慮された。これに対し、今回は全く違う選定手法をとった。この点について、法務省民事局は「親の価値観は多様化しており、漢字の意味にこだわらず、音だけで決めるケースもある。法律の条文に忠実に、使える字をむやみに制限すべきでないとの考えを優先させた」と説明している。 うう……たしかにねえ、価値観は多様化してますよねえ。漢字の意味に関係なく音だけを使うケース、どんどん増えてますよねえ。《使える字をむやみに制限すべきでない》というのには賛成なんですけど。  人名として不適切ではないかとの指摘に対しては、「どの字を使うかは、名付ける親の常識や責任に委ねられる問題だ」としている。しかし、仮に「糞」などの出生届が出された場合、市区町村はこれを受理せざるを得ない。法制審の一部の委員からは「一定の使用制限を設けないと、新たな形の児童虐待を生みかねない」との意見も出された。 たしかに「糞くん」「糞ちゃん」は児童虐待だよな。粘り強い子になってほしい、人から避けられがちだが生きていくうえで不可欠な子になってほしい、とかこじつけてみますか。無理や。 「米異」と書いて「メイ」ちゃんというのはどうですか。縦書きにするとちょっとアレだが。 人名として適切かどうかの判断をオカミが下すのもちょっと抵抗がありますが、さりとて今までわざわざ人名用にしなくても問題がなかった(今後も使用されることは少なそうな)文字は、あえて入れなくてもねえ……と思ってしまうんでした。 【2004.6.12追記】 じゃあすでに常用漢字に含まれているヤバめの(人名には不適切っぽい)漢字はどうすんのさ、という問題もある。 今回の追加分も、常用漢字にします、っていうならば話題にもならなかったと思うんだけど、それだと漢字を減らしたい(のかなあ)ムードとは逆行してしまう。 でも、なまじ人名用漢字などというカテゴリーをつくるから話がフクザツになるわけで、いっそのこと人名用漢字――今までのも今度の追加分も――は全部常用漢字にしちゃえ。 そしたら混乱はないぞ。 外来語やとんち問題、おきて破りの読み方でドクソー的な名前をつけたがる馬鹿親対策は、また別の問題ですが。...

林檎ちゃん蜜柑ちゃん苺ちゃん葡萄ちゃん

人名用漢字追加 「苺ちゃん」「牙君」などOKに(asahi.com : 社会) (見直し案PDFは法務省サイトで見ることができます。該当ページ) 名前に使うことができるのは常用漢字と人名用漢字、あわせて約2200字なのだが、そこに600字近くを追加しようという案が出ている。 まあトンデモな名前は今でも充分すぎるほどありますからねえ、多少漢字が増えたって、《個性的でしょと思ってつけました。でも学校に入ってみたら似たような名前がいっぱい》《絶対に一度では読めないステキな名前。だけど一生「いえ、○○と書いて××と読みますと訂正してばかり》というような名前がますます増えるばかりだと思いますけど。 まあ他人の名前だし名付けだしどうでもいい。 それより笑ってしまったのが、 今回は人名にふさわしいかどうかの基準で判断せず、漢字の使用頻度や平易さで選んだため、「糞」「呪」「屍」「癌」などと、名前になじまない字も多数含まれている。 そりゃあなじまんわなあ。癌太郎。呪子。 しかし最近の親は普通に「○郎」「×子」なんてネーミングはしませんからね。油断はできない。「蹴人」と書いて「シュート」なんてえのも何千人と産まれそうです。...

名言

ある人の言葉に感銘を受けたので記録しておく。 節約術やケチケチ生活のための本について。 ケチケチ生活のための本を買うような無駄遣いをする人にはケチケチ生活はできない。 Amazonで検索してみると、節約は214件、ケチは31件(節約・ケチ両方が入っている書名は2件)みんながんばっているようです。...

3-2

サッカー日本代表、アイスランドに3―2で勝つ(asahi.com) なかなかしぶといジーコ日本。 アイスランドは世界ランキング56位。日本は25位。とはいえ、その差ほどは実力はかけはなれていなかった印象。人口わずか30万人だっていうんだから日本の400分の1だもんな。でも欧州各国で活躍している選手もいるようで、なかなかがんばっていたと思います。 日本はアジアで経済大国(まだそうなのか?)だからランクも上になっているだけで、もしヨーロッパのどこかに浮いてる島国だったら、案外アイスランドといい勝負だったかもしれません。 あー、でもアイスホッケーとかめちゃくちゃ強そうだな。アイスランドっつうぐらいだし。...

死語の世界

乳母車はもう死語になってしまったのだろうか、とふと考えた。 Googleで検索してみる。 乳母車 の検索結果 約 25,300 件 じゃあベビーカーはどうか。どれくらい差があるのか。 ベビーカー の検索結果 約 136,000 件 約5倍……。 まあそんなもんかね。 会話ではまだ「乳母車」を使ってたりする人もいそうだけど。インターネットの検索というと、どうしても通信販売や商品の説明のページが多くて、商品名がカタカナであればそっちのほうが当然多くなるわけですが。 でもやっぱり「ベビーカー」なんだろうな。絶滅危惧言葉に「乳母車」を入れてあげたい。 しかし、売っているものは「ベビーカー」でも、企業名としては堂々と「(株)東京乳母車」という会社もあったりして。かっこいいな、カブシキガイシャトウキョウウバグルマ。URLは「babycar.co.jp」だけど。 「ペット用乳母車」っていうのも作ってるんだ。《手作り特注品の試作販売》だそうで。いいなあ、なんかクラシックで。 しかし最強なのはやっぱりこれでしょう。 「皇室の乳母車・ゆあ マジェスティ」。 なぜ「your」がひらがな!? 美智子様がお使いなった乳母車を参考にして、 当社が独自にデザインしたオリジナル乳母車です。 産院、結婚式場、ホテル、テーマパークなどの記念展示に最適です。 おー、すごい。すごいしデカい。 車輪は24インチと27インチだ。自転車みたいだ。そりゃやっぱりふつうに使用するのはキツいわな。 限定生産50台、価格は120万円!! 誰が買うのか。やっぱり展示用かなあ。...

侃々諤々

虫のいい日々の「カンカンとケンケン」とは、直接的にはまったく関係ないんですが(なのにトラックバックしてみたりする)。 漢字をじーっと見つめていると、なにか別のものに見えてきたりすることがないだろうか。...

見直させるより前に

やることあんだろ、って感じですが。 「痴呆の呼び方見直して」 介護の専門家が厚労相に要望 (asahi.com) 痴呆と呼ばずになんか別の言い方しろと要望してるわけですね。要望書では「痴は『おろかなこと』、呆は『ぼんやりしていること』の意味で、いずれも蔑視(べっし)的な意味合いが含まれる」と指摘している。痴呆状態っつうのは、まあ気の毒ではあるけれども、つまりは「ぼんやり」しちゃって、いろいろと「おろかな」ことをしちゃう状態なわけですよね。じゃあ有吉佐和子の『恍惚の人』にちなんで恍惚状態、恍惚症にしてみるか。いやそれじゃわけわかんないし。意味違うし。...

いやなことば[服飾関係]

なんかいやーな言葉というのがある。まったくもって個人的な感覚の問題で、例の“身内の懐妊”とかね。そういう言葉。 食品関連だと、“海老のプリプリ感”とか。うまそうに聞こえません。でもテレビではよく使われるよね。“ゼラチン質”とかさ。なーんか、いやなんですわ。 さて。今日、某百貨店からダイレクトメールが届いた。夏物の紹介だ。ぱらぱら見てると、あ、これイヤっていうのを発見。...

カイニン問題

昨日、いやもう一昨日だが、朝日新聞の夕刊に辻仁成がコラムを書いていた(04/4/7)。文化欄のかなり大きなスペースだ(記事部分の三分の二ぐらい?)。 内容は、フランスで子供が産まれてどーのこーのから始まり、テロだイラクだという時事問題にうつり、最終的にまた子供の話に戻って……という、わかったようなわからんような、全体的に目が滑っちゃうような話。わざわざ取り上げるほどのことでもない。 のだが……。...

世も末

子どもの33%が家族と食事中にメール送信 ネット調査 新聞のほうではもうちょっと詳しい記事が載ってました。気持ち悪かったです。食事のときに携帯でメールのやりとりをすることよりも(まあそれもイヤだが)、それを是認している親の存在が。 そこまで子供に媚びないといかんのかなあ。 家族との食事中に44%の子どもが着信メールを読み、33%が送信・返信していた。「手の届くところに置いて食事する」は76%に上った。 見出しでは33%ですが、それは送信する(つまり操作するわけだな、キーを)割合で、受信するだけなら44%である、と。はあ……。 私の若い頃は携帯電話なんかなかったし、仮にあったとしても持たせてもらったとは思えない。友達のなかには食事中のテレビも禁止されてたやつがいたような気がする。 しかし時代は変わる。単に昔なかったものが新しく生まれてきたとしても、それらを拒絶する必要はない。拒絶したくてもできやしないのだし。食事中のラジオがテレビになり、ポケベルが携帯になり……と、なんだってうつりかわっていくのだからね。 ただ、それと、食卓での携帯の操作を(あるいはテレビの視聴を)を親が認めるかどうかは別なんじゃないかと思うわけです。父ちゃん母ちゃんそれでいいんですか、と。いちおう半分ぐらい(53%)の母親は叱っているようですが。 で、母親たちはアンケートに答えて曰く。 母親自身も「着信メールを読む」は39%あり、「送・返信する」は14%。 …………。これは、なんというか、ま、好きにしてください。...