やることあんだろ、って感じですが。
「痴呆の呼び方見直して」 介護の専門家が厚労相に要望 (asahi.com)
痴呆と呼ばずになんか別の言い方しろと要望してるわけですね。
要望書では「痴は『おろかなこと』、呆は『ぼんやりしていること』の意味で、いずれも蔑視(べっし)的な意味合いが含まれる」と指摘している。
痴呆状態っつうのは、まあ気の毒ではあるけれども、つまりは「ぼんやり」しちゃって、いろいろと「おろかな」ことをしちゃう状態なわけですよね。じゃあ有吉佐和子の『恍惚の人』にちなんで恍惚状態、恍惚症にしてみるか。いやそれじゃわけわかんないし。意味違うし。
しかしそれにしてもだ。
名称をかえてどうしようってんだろ。要望書を提出したのは「高齢者痴呆介護研究・研修センターの各センター長」ってことなんで、まあそのあたりのプロですわな。
現場でそんな話ばっかなんですかね。
「やっぱこの呼び方マズいっしょ」
「そうだよねそうだよねボクもそうじゃないかと思ってたんだよ」
「モロっすもんねえ乱痴気の《痴》に呆然の《呆》ですもんねえ」
「そうよねそうよね」
……なんてことはないと思うんだが。
きっとそんなことより、もっと施設充実させろとか勤務環境をよくしてくれとか、いっぱいあると思うよー。想像ですけど。名より実だろうし。
「なにやってんだかなーウチのセンター長は」
「んなことより介護ベッドもう二三台入れてくれよなあ」
「痴呆だろうがボケだろうが現実は変わらんのだからさあ」
「そんなことよりたまには休みがほしい」
「そんなことより洗濯したい」
「そんなことより買い物したい」
……という声が聞こえて……来ませんよ想像ですからねあくまでも。
それとさ。「変えれ」っていうなら代案というか「こう呼べ」ぐらいの提案、持っていこうよ。大臣に「良い案があったらぜひ」なんて言われてちゃダメだよ。
「たそがれ症」「Everything Disorder略してED」「電波老人」「メルヘン状態」(痴呆より悪いか)、とりあえず持ってって、どうだこれは!ってやらないと。ふざけるなと言われるか報道されて笑われるかわかりませんが、いずれにしても話題にはなるわけで、大きく取り上げられたほうが要望はかないやすいんじゃないですかね。
「なんかヤだなあこの言い方」
「もうちょっとカッコよくしてくんないかなあ」
「どうせなら横文字なんかいいよなあ」
なんて餌を待つひな鳥みたいなこと言ってると、どうせ降ってくるのは「E電」レベルだったりするんだから。
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