「矜持」の名前は認められず 人名用漢字訴訟で判決(asahi.com)
子供に「矜持」と名付けようとしたんだけど人名漢字に入ってないから受理されなかった41歳の先生が、精神的苦痛を受けたから慰謝料払えという訴えを起こしたんですが、請求は棄却されました、というお話です。
…………。
いろんな名前があるよねー。ほんとにねー、もうねー、基本的にはどうでもいい。いいんだけどさ。でも、「矜持」それは名前ではあるまいて。
いい言葉だよ。きょうじ。岩波の国語辞典には「自分の能力を信じていだく誇り。プライド。」とある。すばらしい。すばらしいが、名前じゃないだろう。名詞だろ。
いや、そりゃあね、勝利と書いてカツトシとか、正義と書いてマサヨシとか一般名詞ふうの名前は存在する。でも、そういうのだって、いちおう名前っぽい読み方にしてると思うんですけど。
教司(お父さんは先生だし)でも恭二(次男だそうだし)でも強次(志ん朝さんの本名でもあるし)でもいいと思うんだけどなあ。でもって「おまえの名前はキョウジだ。別の漢字に“矜持”という言葉がある。おまえには矜持を持って生きていってほしいから、教司(もしくは恭二もしくは強次)と名付けたのだよ」と言ってあげればいいのに。
そんな直截な、思いついたまんま、この言葉が好きだからそれを名前に、なんつうのは思慮に欠けるのではないか、と思ったりした。っていうか、ひねりがねえよと思いました。なんだその短絡的な名付け方。
だってさー、この先生の主張って、
「親が子に名前を付ける権利は表現の自由の最たるもの。それを認めず、人名に使える漢字も制限するのは憲法違反」
っつーんですぜ。子供の名前をつけるのは“表現の自由”だったのか。命名は表現だったのかあ……。
外来語みたいな妙な名前に比べれば、まだキョウジはましかもしれんけどね、それにしたって矜持は名前に見えませんです。イントネーション違うし。
そーなんだ!ヒョーゲンノジユーだったんだ。
・・・・・シラナンダ。
ワタクシそんな事も知らずに簡単に思いつきで娘たちの名前をつけてしまいました・・・・。
しかし・・・・痛い親父ですねー(苦笑)
Posted by: ポン子 : April 2, 2006 09:33 PMポン子さま、こんばんは。
表現の自由っつーか、ひとりよがりの自己表現・自己実現って気がしてなりませんです。
矜持を持たせたいから「矜持」だなんて、ひねりがないというかなんというか(名前にひねりはいらんか……)。
矜二、矜司、矜次郎と名付けたいのに「矜」の字が使えないのは納得できん、という主張なら、まだ理解できるんですがねえ。