June 12, 2004

イヤー・オブ・ザ……

とくれば、まず思い浮かぶのがドラゴン。そうでもないか。[imdb][amazon]
ことしは申年。イヤー・オブ・ザ・モンキー。ということで。

朝日新聞2004年6月12日付朝刊スポーツ欄より。

「イヤー・オブ・ザ・コーチ」 高校野球49人 監督らを選出

 日本高校野球連盟と朝日新聞社は11日、昨年から始まった「イヤー・オブ・ザ・コーチ」の今年の表彰者を発表した。

なんか釈然としない……。Year of the Coach?


よく耳にするのには、日本「カー・オブ・ザ・イヤー」なんてのがありますけど、ようするに“その年の最優秀自動車”ってことですよねえ。これが日本「イヤー・オブ・ザ・カー」となったりすると“車の年!”って感じだ。来年はイヤー・オブ・ザ・バイシクルだったりするのだ。

Googleで検索してみる。
「オブ・ザ・イヤー」と「イヤー・オブ・ザ」で比較してみよう……同じだった。ナカグロ(・)は無視される(というか区切りのためのスペースと同じな)んですね。ちぇっ。じゃあ区切らずに続けてしまい、一語で検索してみる。

イヤーオブザ の検索結果 約 12 件
オブザイヤー の検索結果 約740 件
「デジカメ・オブ・ザ・イヤー」とか「ばか・オブ・ザ・イヤー」とかいろいろ。

「"coach of the year"」ならば"NFL Coach of the Year"やら"NBA Coach of the Year"やら約51万件。「"year of the coach"」だと162件。これは圧倒的に「×× of the Year」じゃないですか。

というわけで「イヤー・オブ・ザ・コーチ」というのは変だと思うんですけど、英語にくわしい人いかがでしょうか。高野連と朝日新聞の人はどうでしょうか。

まあこの表彰は、

責任教師(部長)か監督で20年以上の指導歴があり、高校野球の育成と発展に貢献した人が対象

ということなので、グアバ、じゃなくて、いわば功労賞。継続性も重要なので、今年いちばん輝いていた監督さん、というわけじゃないのが難しいところです。Years of Coaching的なニュアンスも含まれているのかも。
しかしそれにしても英語としてはなんともおさまりが悪い(和製英語だからいいのか)。かっこつけてカタカナにしないで「永年勤続指導者賞」とか「発展功労賞」とか「ながいことがんばったで賞」とかにすればいいのにねえ。

昨年できたばかりのこの賞、今ならまだ引き返せるのでは。

投稿者 percent : June 12, 2004 01:43 PM | トラックバック (0)
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コメント
まあ気楽にコメントしてくれたまえ。もうしわけないが、スパムが多すぎなのでコメントは管理者の承認後、掲載される。まあ気長に待ってくれたまえ。









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