いやはやいろいろな若者がいるものでございまして、自家製の爆弾を隣のクラスだかにほうりこんで50人ぐらいに怪我させたりしてます。毎日新聞の「高校爆弾事件:逮捕の高3は爆発物に強い関心、書籍も購入」によれば、
傷害容疑で逮捕された3年生の男子生徒(18)が爆発物の作り方を書いた書籍を購入していたことが関係者の話で分かった。男子生徒がインターネットのホームページや書籍から得た知識で爆発物を作ったとみて、県警は自宅から押収したパソコンのインターネットの履歴の分析を進める。
ということだそうです。
いや、じつは別にこの事件についてはどうでもいい。
ただ、テレビのニュースで耳にしたりや新聞で目にするたびに気になる言葉があるのだ。
《インターネットのホームページ》。
なんか、落ち着かないんだよなあ。今さら、ホームページはあくまでも入り口、ベースとなる「ホーム」のページであって、その集合体でありみなさんが閲覧しているのは「サイト」なんだよホームページっていうなしかもそれを省略してホムペとかいうないったら馬鹿決定、とまではいわないよ。もうね、これは和製英語というか和製コンピュータ用語ネット用語ということであきらめます。
それはいいんだけど、なぜそこに“インターネットの”という枕詞をつけるのか。インターネット以外にもホームページというのがあるのか。なんだか「女のおばあさん」「男のおじいさん」みたいじゃないか。
“自動車のエンジン”ならわかる。“オートバイの”エンジンも“船舶の”エンジンもありますからね。
でも、ホームページは今んとこインターネット上にしかないでしょ。ああ、イントラネットにあるかもしれないか。そういう場合もホームページっていうかどうか知らないけど。社内の人しか閲覧できなくて各部署ごとにサイトを持っていて、法務課のサイトは「法務ページ」とかっていうのはありそうだな。
そんな話じゃなくて。
テレビだって新聞雑誌だって「番組のホームページ」だの「応募要領はホームページに」だの、さんざん独立して使ってるのに、なぜニュースのなかでは《インターネットのホームページ》なんだ。パソコンやネットに縁のない視聴者読者への配慮か。そんな配慮されたって、わからん人にはわからんと思うが。
Google Newsで検索してみると99件ヒットした。今日あたりは当然、光市の事件関連が一番目立つ。他には、
てなぐあい。犯罪ばっかしだな。ほのぼの系もあったんだけど(点字がホームページで作れるとか、小学生がインターネットのホームページを閲覧とか)まあいいや。
それにしてもさ、こう、いんたーねっとのほーむぺーじ、って14字も使わなくてもねえ。“自らの管理するサイト上で”とか“インターネットの掲示板で”とか、いくらでも言いようがあるだろうに。そういう工夫はしないんだなあ。
とにかく俺は落ち着かないのである。
ひゃはははは! 痛快でござる。
わしも前々から気にはなってはいたが、ま、これが全国平均なんだ
ろうなと。枕詞抜きで流通するようになるには、まだまだ時間がか
かりそうだね。
あれ〜、コメントが消えちゃった。まあいいや。
P柿さんどうもです。
つけても不自然じゃない言葉もいっぱいあるんですけどねえ。インターネットの通信販売とかインターネットのフィッシング詐欺とか。フィッシングはネット限定か。でもまあ見たり聞いたりしてもおかしい感じはしない。
あるいは、ホームページのかわりにサイトという言葉を使えば、サイトには別の意味もあるのでそんなに変じゃないかもしれません。インターネットのサイトで覚醒剤を密売とか。ね。
なかなかあのへんの記事を書く人たちの言語感覚というのは、わかりにくいものがあります。
こないだなんか、SNS(ソーシャルネットワークサービス、の略なのかな)のことを「知り合い系サイト」って書いてあるのを見ましたよ朝日新聞で。知り合い系って……。そりゃたしかにそうかもしれないけど。
出会い系と微妙にかぶさっててイヤな感じ(笑)。