朝日新聞の朝刊1面に、大岡信の「折々のうた」というコラムがあるんです。折々の短歌を紹介して、解説するという5センチ四方ぐらいのちっちゃな記事。あんまり目にはとまりません。
でも、こないだの土曜日(2004.12.26)のそれは、なぜか目に飛び込んできたんですな。
紹介されていた歌はこんなやつ。
つけまつげ、まゆずみ、くちべに
次々と少女化けゆく昼の車内に
それに対する大岡信の評も、愉快というかなんというか。
まわりの同車の連中など眼中にない。このような少女たちが出現してくるのをみると、時代が平安朝末期とか室町時代のいわゆる乱世のころにさかのぼっているような気さえする。そのころも都には、似たような女たちがいたようだ。
【この「折々のうた」を取り上げていたWeblog】
暁烏:白昼堂々(2004.12.26)
tabaccosen:○ つけまつげ、まゆずみ、くちべに ・・・(2004.12.27)
【原文キャッシュ】
ウェブでは当日の朝刊しか見られないようですが、Googleのキャッシュに残っていたので、大岡せんせいの評の全文を見たいかたは参照してください。
ママチャリ乗せるなら子にヘルメット 広がる普及の動き(asahi.com : 社会)
ママチャリって、車輪の小さい、いわゆる「ミニサイクル」のことだと思っていたんですが、最近はママが乗ってればみんなママチャリなのかな。
それはそれとして。
荷台につけた補助椅子に子供を乗せたまま自転車から離れる親がいるそうなんですよ。すげえな。ウチの近所ではあまり見かけ……ないこともないか。たまにいるかも。コンビニの前とかで。
で、もちろん走行中に転倒することもあるわけで、いずれにしても自転車が倒れたら子供は地面に直撃してしまう。それは危ないので子供にヘルメットかぶらせましょうや、という話。
東京都は幼稚園などにヘルメット2千個を配布し、本格的な普及に乗り出す。んだそうです。配布するってのはどうかと思いますがね。そんなの親が買うべきものじゃないのか。 この記事では、母親に意見を聞いていたりするんですが、
買い物に来た主婦(35)は、サドルの前後の補助いすに2歳と4歳の娘を乗せていた。「転ぶと思わないからヘルメットを買うつもりはない。でも、倒れた時のことを考えると怖い」と話す。どっちだよ……。前後に子供を乗せといて転ぶと思わないって……。たとえあなたが正しく走行していたとしても、誰かが飛び出してきたりする可能性はあると思うんですが。そうなっても《転ぶと思わない》のかなあ。
4歳の長男を乗せていた主婦(33)はヘルメットを持っているが、使っていないという。「幼稚園の送迎時に使ったら、まだ珍しいから、ほかの親に『何でかぶせているの?』という目で見られた。もっと普及すれば使いやすいんですが」…………。豪快というか小心というか馬鹿というか。ほう、あんたは子供の安全より「普及してるかしてないか」が重要ですか。
いやいや別にね、そんなもんかぶらせたくないと思うならそれでいいけどさ、一応危険かもと思ってヘルメットを持っていたり倒れたらどうしようと心配したりしておいて、でも転ばないから買いません、みんながかぶってないからかぶらせませんっていう発想はどうでしょう。
どうでもいいか。
でも、事故に遭ったときに「あー、やっぱりヘルメットさせておけばよかった」って思うだろうな。でも、チャイルドシートみたいに法律で決められない限りは、そうしないんだろうな。普及するまでに、あるいは立法化されるまでに、何人の子供が犠牲になるんだろう。
もっとも、ヘルメットなしで事故に遭って死んでも保険金はおりません、ってこといなれば一瞬のうちに普及するんだろうな。あはは。笑うところかよ。
【追記】
※関連しているblog記事
tetota blog:ママチャリ乗せるなら子にヘルメット
GOING MY WAY:子供の頭もハードディスク並に丁寧に?
Miho's Blog:ママチャリ要塞にヘルメット
BLOG 爺の裏長屋:自転車
いやべつにどうということもないのですが、雑文のテレビ欄話のつづきをアップしましたので暇なかたは見てください。ずるずると全4回になっちまった。
ここ(メディア大好き!メディアダイアリー[2003年3月版])の03年3月13日のところに「試写室」関連の記事を発見。
孫引きすると、
「おかんパワーを支えるのが家族の愛というまとめが優等生過ぎて大阪的でない。だが正直感動した。」
という文章があったそうで、筆者(明治学院の先生)は、この文章に反論し、
僕は全くそうは思わない。また「正直感動した。」の正直という言葉の使い方が唐突でどこにかかるのかわからない。あるいはこの記者はいつも番組を観る時に正直に感動していないのではとすら感じてしまう。
という(そのあとは朝日批判へと続き、「試写室」とは関係ないので略)。
わはは、たしかにわけのわからん文章だ。どう《まとめ》れば彼の気に入る《大阪的》な結論になったのだろう。
いや、正直いって、今の俺にはそんなことはどうでもいいんです。とにかっくもう気になるのはただひとつ。これ、誰が書いたの?ってことだけです。ガンさんかなあ、それとも西ちゃんあたりかなあ。
「試写室」(他紙の番組紹介欄はよくしらないがきっと似たり寄ったりだろうなあ)の特徴は、唐突な言葉遣い、これですね(笑)。わけのわからない(書いた本人には意味があるんだろうけど)修飾をしてしまい、でなけりゃ妙に舌足らずな書きかたをしていたりして、行数合わせとしか思えなかったりします。
物理的な制限はしょうがないけど、もうちょい言葉を磨いてほしいにゃ。俺に言われたかないだろうけど。
12月だからかいろいろ物騒ですな。
さいたま市では13日の夜に続いてまたしてもドン・キホーテが放火されたり、あいかわらず「振り込め詐欺」で被害に遭う人もあとをたたず(しかし「振り込め詐欺」というネーミングには違和感を感じるなあ。《(雨が)降りこむから窓を閉めなさい》のフリコメの音とか、マルコメ味噌に似てるとか、そのあたりでしょうか。まあ最近は「俺、俺」言わないらしいですけどね)、奈良のキチガイは被害児童の携帯からメール送ってきたりしてるし、OECDの学力調査では日本人小学生・中学生の学力低下があらわになり(つめこみ教育された記憶はあまりないんだけど、そうだとしてもオッケーだったな。まだまだ若いもんには負けんぞ、ふわっはっはっは)、なんだかもう暗雲立ちこめるというか殺伐というか……。
クリスマスのイベント用のトナカイがソリ引き練習を始めたとか、小川直也が年賀状受付開始のキャンペーンに借り出されたりとか、心温まる話題もあるんですが(トナカイと小川は同等ってことだな)。(このあたりのニュース記事へのリンクはたぶん二三日で切れます。)
しかしなんといっても心温まったのはこれ。
ははは(脱力)。
まだ引っ張るかペさん。いい加減にしたらどうよと思ってるのは俺だけですか?
短い記事だがツッコミどころ満載だ。
韓国の人気俳優ペ・ヨンジュンさんが14日、極秘に来日した、と日本の所属事務所「インタラクティブメディアミックス」のホームページが明らかにした。
そうか極秘に来日したのか。所属事務所が発表したのか。
え?
同ホームページによると、ペさんは昼ごろ福島空港から入国。個人的な旅行で、CM撮影などの日程はないという。事務所側は「静かに日本を楽しんで帰国させたい」と記している。
は?
今朝の6時14分にasahi.comに掲載された記事は上の引用されたものがすべてだ。
仕事がらみではない個人的な旅行なのにそれを報道するのもどうかと思うが(「ヨンさまカワイソウ!」と叫ぶ熱狂的ファンを想像するととても気分が悪くなれます)、それ以前に所属事務所。インタラクティブメディアミックス。
《静かに日本を楽しんで帰国させたい》と思っている人が、なんでわざわざ《極秘に来日した》と発表しますか。静かに旅行させたいと思うなら、公表しなければいいんじゃないですか? 帰国したあとに、実は来てたんだヨン、と発表すればいいんじゃないですか? 福島近辺のペ・ファンの人たちを騒がせたいんですか(ははは、そうに決まっているな)。(それにしても、インタラクティブメディアミックスのサイトでは極秘来日の記述が見当たらないんだよな……。なんで?)
まだBlog世間をチェックしてないけれど、同じようにツッコミ入れた人、多いと思うなあ。
お騒がせ事務所の来日公表で暴走したファンは、まずは福島中のホテルに電話かけまくってペさんが泊まっているか尋ね、見つからなければ東北なり北陸なり関東なりに捜索範囲を広げ、迷惑かけられる宿泊施設も膨大な数にのぼり……なんて悪いシナリオも思いついてしまうよ。
商売熱心なのはいいが、あんまりボロ出さないほうがいいんじゃないの。と、よけいなお世話だが思ってしまうのでした。
あ、ごめん、温まったのは事務所のふところでしたね。
※今日お勉強になったこと
福島空港は国際空港で、ソウルと上海への便が飛んでいるということを知りました。最初、福岡空港の間違いかと思ってしまったよ。成田や関空だと騒ぎが大きくなるかも、って思ったのかなあ。だったら最初から発表するなよと……(最初にもどる)。
韓国人気俳優のぺ・ヨンジュン(32)が14日、極秘来日した。この日正午、ソウルから直行便で福島空港に到着した。同空港事務所によると、目立った混乱もなくヨン様はすんなり入国したという。空港からどこに向かったかは不明だ。 韓国のヨン様の関係者は「現在日本にいることは事実。完全なプライベートです」と説明した。NHK福島放送局が夕方のローカルニュースで「ぺ・ヨンジュンさんが福島空港を利用しました」と報じた。
NHKのローカルニュースでもやりましたかそうですか。あ、ペさんの場合はNHKでいいのか。宣伝だしな。公共放送のくせにな。《韓国のヨン様の関係者》という表現には笑った。
しかしサイトに出ていただの静かに過ごさせたいってコメントだのはいったいどこから。日刊スポーツのほうが遅い(9時30分)のに、そのへんの詳しいことが載ってないのが謎。
スポーツニッポンの記事はもっとはしゃいでる感じです(6時4分)。
韓国の人気俳優ペ・ヨンジュン(32)が14日、極秘来日した。NHK福島放送局がローカルニュースで福島空港から入国したと報じたもの。放送直後からファンから問い合わせが殺到した。
福島放送局が第一報だったのかよ。ははは。もうどうでもいいや。
気付いた空港職員は「大変驚いた!」と話していた。
そりゃそうだろうなあ。「大変驚いた!」の感嘆符がよくあらわしています。驚いた! おどろいた! オドロイタ!
ああ、いそがしいいそがしい。
なので現実から逃避!
Movable Typeのテンプレートとかをちょこまかといじくったり。カテゴリ別のアーカイブも、タイトルだけ表示して個別エントリに飛ばすようにしました。もっとも、俺のようにテキトーなタイトルだと何が書いてあるんだかわけわかんねえよ、ってことになりそうだけど……。
しかし、右側のカレンダーやらその他のリンクのセクションが、IEで見る分には問題ないんだけど、Safariとかだと(表示されてる記事が少ないと)左に寄っちゃうんだよなあ。なんでだよう。もうちょっとマジメに勉強しないとダメですな。
12月に飲むウイスキーはなんでしょう。
「しわす・リーガル」
なにやら忙しいんですがー。でも今日はズル休みです。来週が地獄の毎日になりそうなので、体力温存、気力充実、栄養補給、というわけ。まだまだクリスマスは遠い。クリスマス来ても、まだ忙しいっぽいけどな。年末までこのまま一気か。はうー。
『ストリート・ボーイズ』ロレンゾ・カルカテラ(新潮文庫)
第二次世界大戦末期のナポリにのこった300人の少年少女たちが、ナチスドイツの機甲師団に立ち向かう。子供たちが、武器ではなく、サッカーボールで“たたかう”ことのできる日がいつか来ますように。
『Say Hello! あのこによろしく』イワサキユキオ(ほぼ日ブックス)
「ほぼ日」の人気コーナーの書籍化。反則的なかわいさ。秘密つき。
『背広の下の衝動』新堂冬樹(河出書房新社)
残念ながら失敗作としか思えない作品集。あひゃひゃ。
『アキハバラ@DEEP』石田衣良(文藝春秋)
電脳ベンチャー対電脳巨大企業。ネットに革命をおこした風雲児たちの長篇青春群像SF小説。なんじゃそりゃ。でもおもしろい。
『蝶のゆくえ』橋本治(集英社)
この本は、冒頭の「ふらんだーすの犬」に尽きる。なんとも哀れでかなしい話だが、おそろしいのは、これが日常茶飯事だという現実。
よくいいますよね、ゴミとして出されるDMや請求書、料金計算書のたぐいから、簡単に個人情報が漏れるって。住所氏名電話番号買い物内容使用金額etc.が漏れると、えー、具体的にどうヤバいのかよくわかんないけど、なんかヤバい。そういうふうに聞いてます。とくに若い女性なんかは大変である、と。村崎百郎みたいな人もいるし。
ですから、封筒の宛名、電話料金の請求書の住所や電話番号などをいつも細かく切って捨てているわけです。
これがめんどくさい。
なにしろ3か月に一度、下手すりゃ半年、モノによっては年に一度ぐらいしか整理しませんから、大量にある(まあ請求書のたぐいは、しばらく保管しておいたほうがいいような気もするし)。
これをいちいち切り刻むのは、けっこう疲れます。
かといってシュレッダーを買うほどのこともないしなあ。
と思っていたら、こんなん出ました。
ダイレクトメールや請求書等の廃棄の際に、宛名や請求書の金額、カード番号など他人に見られたくない部分だけを切り取ることに特化した、シュレッダーとは別の発想から生まれた全く新しい文房具です。ということで、〈パンチの要領で〉〈7つの近接した穴〉を開けて〈切り取る〉わけです。なんだ、パンチか。っていうか、そうかパンチがあったか!
もっと早く気がつけよ……。
えーと、パンチとコレを合体させた新製品作りませんか?>製造元のひと。
いやいやそうじゃなくて。
開発ものがたりなどを読むと、いろいろなプロジェクトX的苦労があるのだなあと深くふかく思うのでありました。
この製品はグッドデザイン賞を受賞しています。こちらに詳細が出ています。予価より100円高くなっちゃったのね。まだ渋谷の東急ハンズでしか売ってないのかな。
【関連ブログ】
ナニヲミル?(04/12/03)