December 23, 2004

危機回避はひとまかせ?

ママチャリ乗せるなら子にヘルメット 広がる普及の動き(asahi.com : 社会)

ママチャリって、車輪の小さい、いわゆる「ミニサイクル」のことだと思っていたんですが、最近はママが乗ってればみんなママチャリなのかな。
それはそれとして。

荷台につけた補助椅子に子供を乗せたまま自転車から離れる親がいるそうなんですよ。すげえな。ウチの近所ではあまり見かけ……ないこともないか。たまにいるかも。コンビニの前とかで。
で、もちろん走行中に転倒することもあるわけで、いずれにしても自転車が倒れたら子供は地面に直撃してしまう。それは危ないので子供にヘルメットかぶらせましょうや、という話。


テレビかなにかで見たんだけど、あの荷台の高さ、身長の低い子供にとっては、おとなが3メートルの高さの荷台に座ってるのと同じくらいなんだと。当然そこから落ちれば、おとななら3メートルの高さから落ちるのと同じぐらいの衝撃を受けるんだそうです。 こわ。 自転車同乗中の子供の死傷者が増えているので(年間2000人以上)、
東京都は幼稚園などにヘルメット2千個を配布し、本格的な普及に乗り出す。
んだそうです。配布するってのはどうかと思いますがね。そんなの親が買うべきものじゃないのか。 この記事では、母親に意見を聞いていたりするんですが、
 買い物に来た主婦(35)は、サドルの前後の補助いすに2歳と4歳の娘を乗せていた。「転ぶと思わないからヘルメットを買うつもりはない。でも、倒れた時のことを考えると怖い」と話す。
どっちだよ……。前後に子供を乗せといて転ぶと思わないって……。たとえあなたが正しく走行していたとしても、誰かが飛び出してきたりする可能性はあると思うんですが。そうなっても《転ぶと思わない》のかなあ。
 4歳の長男を乗せていた主婦(33)はヘルメットを持っているが、使っていないという。「幼稚園の送迎時に使ったら、まだ珍しいから、ほかの親に『何でかぶせているの?』という目で見られた。もっと普及すれば使いやすいんですが」
…………。豪快というか小心というか馬鹿というか。ほう、あんたは子供の安全より「普及してるかしてないか」が重要ですか。

いやいや別にね、そんなもんかぶらせたくないと思うならそれでいいけどさ、一応危険かもと思ってヘルメットを持っていたり倒れたらどうしようと心配したりしておいて、でも転ばないから買いません、みんながかぶってないからかぶらせませんっていう発想はどうでしょう。
どうでもいいか。

でも、事故に遭ったときに「あー、やっぱりヘルメットさせておけばよかった」って思うだろうな。でも、チャイルドシートみたいに法律で決められない限りは、そうしないんだろうな。普及するまでに、あるいは立法化されるまでに、何人の子供が犠牲になるんだろう。
もっとも、ヘルメットなしで事故に遭って死んでも保険金はおりません、ってこといなれば一瞬のうちに普及するんだろうな。あはは。笑うところかよ。

【追記】
※関連しているblog記事
tetota blog:ママチャリ乗せるなら子にヘルメット 
GOING MY WAY:子供の頭もハードディスク並に丁寧に?
Miho's Blog:ママチャリ要塞にヘルメット
BLOG 爺の裏長屋:自転車

投稿者 percent : December 23, 2004 03:19 AM | トラックバック (1)
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コメント

さすがに前後ろに子供の3人乗りというのは見かけなくなったけど、
2人乗りはふつうに見るね。荷台つーか補助椅子(とでもいうのか)
にぽつんと乗せられたまま待たされている子供もたしかにいる。
ちょっとの用足しに、いちいちおろしたり乗せたりするのはメンド
くさい、ってとこなんじゃ?

近所に外人がかたまって住んでいる一角があるんですが、その子らは
2人乗りでも1人乗りでも自転車に乗るときは(立派な)ヘルメット
をかぶっている。これってやっぱり文化の差なのかなあ。

Posted by: P柿 : December 23, 2004 01:17 PM

自動販売機の前で、ちょっと自転車を停めて小銭を入れる間(目を離さざるを得ない)にバランス崩して倒れた自転車。通りがかった車が放り出された子供を・・・怖い話です。
下手なミステリーより「ぞーっ」としまひゅ。

Posted by: メジロ : December 23, 2004 01:55 PM

前に、赤ん坊をチャイルドシートにのっけてなくて、カゴ(なんつうんですか、あのファンシーなやつ)にのせてて、自動車事故。あわれ赤ん坊はすっとばされてお亡くなりに、ということもありましたな。ネットで、路上にころがるファンシーなカゴの写真を見たことがある。
警戒していても注意していても起こってしまうのが事故ですし、それも想像を(悪いほうに)超えたりしてしまうわけですし、それはまったくもってその人の想像力と危機感で判断するしかない。たぶん「啓蒙」っていうのはもっと大ざっぱに“気づいてないかもしんないけど案外あぶないことがあるよ”程度なもので、実際にヘルメットかぶれシートベルトしめれ、と指導することじゃないんだと思う。「啓蒙」された人が、じぶん自身の判断でそうするだけ。強制もできんし。
そうそう、子供にとっては自転車の荷台は3メートルぐらいの高さって話は、週刊文春の椎名誠の連載で読んだんだった。

Posted by: ぱと : December 24, 2004 12:51 AM
まあ気楽にコメントしてくれたまえ。もうしわけないが、スパムが多すぎなのでコメントは管理者の承認後、掲載される。まあ気長に待ってくれたまえ。









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