は洗ってから着用しましょう。という話ではなくて。
東京・大田区議 海外視察報告書で無断引用(よみうりテレビ ニュース&ウェザー)
この大田区の鈴木区議が海外視察に行って報告書を書いたのだけれど、そのなかに大学の先生の論文丸写し部分があった、という話。テレビで報道されていたときは開き直ってましたが、この区議さんも「引用」がなんだかわかってなかったみたい。
鈴木区議は取材に対し、「この文章は引用しましたよ、インターネットを調べて」「確かに『一字一句同じだろ』と言われれば、確かに引用しているのは引用しているんだから、似ている部分はあるけれども、私の視察の報告書の目的としては、視察を通して私が区政にどういう風に生かせるのかという話をきちっと書いている」と述べ、勝手に引用した事実を認めた。
というかこの記事もイマイチわかってないみたいだけど、まあそれはさておき。
基本的に「引用」というのは勝手にするものであって、元の論文を執筆した先生に了解を得る必要はない。つまり前にも書いたけれども、
という条件を満たしていればいいのだ。というか条件を満たしていないと「引用」とはいわない。それは「盗用」。どうも“無断引用”という意味的にはあり得ない語が一人歩きしてしまっているみたいだけれど。
さて今回の区議の場合、1番目と2番目の条件は満たしている(のでしょう。原文を比較したわけじゃないけど、レポート水増しのための丸写しじゃないと推定しておきます)。ところが、3番目と5番目ができていなかった。それじゃあ引用じゃないよなあ。ちゃんと、《どこどこに発表された誰それ教授の論文にはこう書かれている》などという前置きをしておいて、区議自身が書いたレポート部分とは区別しておけば(行をあける、インデントする、罫で囲む、ネットで発表するならばblockquoteタグを使う等)、問題はなかった(報告書の質の話とは別に、著作権的には)。
もっとも、区議会議員や都道府県議、国会議員の海外視察にどれくらいの意味があるのかについては、きちんと検討されるべきだと思いますがねえ。税金つかって物見遊山されたんじゃたまらんもんなあ。人のふんどし使ってレポート書いたり、人のふんどし使って旅行したりしちゃ、いけないと思いまーす。
昨年のこのエントリーから1年。もたっていない。毎年恒例なのかと思ったがそういうわけでもない。本を出したんでそのプロモーションってことなんでしょう。そんなものに乗るのも業腹だが仕方がない。わはは。
「赤ちゃんに付けたい名前」女子大生のランキング本(Sankei Web:教育・福祉)
例によって椙山女学園大学の加藤先生である。
「あなたに赤ちゃんができる予定です。名前を考えてください。赤ちゃんはその名前で一生過ごします。責任の大きさを十分認識してください」本に収録されている名前は、こんな呼びかけで集められた。アンケート調査を行ったのは、椙山(すぎやま)女学園大学(愛知)人間関係学部の加藤主税(ちから)教授(言語学)とゼミ生18人。加藤さんが平成16〜17年度に受け持った講義で学生に呼びかけ、約750人から男女約3000の名前とともに、命名の由来も寄せてもらった。
さいしょの「呼びかけ」だけで充分だよなあ。ほんと、一生だもん。面倒な手続きをすれば改名はできるけどね。
ええ、いろんなおなまえが紹介されてますだよ。椙山女学園大学の学生さんたちがつけるような名前は、どれも絶対じぶんの子供にはつけたくないと思いました。「天使(えんじぇる)」って……。優雅とか愛希とか、これ男の子の名前らしいですよ。璃依哉(りいや)ってなに。なんか意味あるの? 妃菜と書いて「きな」ですって。きな臭いとか言われるんだろうなあ。妃(きさき)だの姫(ひめ)だの、あんたらの子はどこの王室の人ですか。いや、王室の人だって名前にはそれつけませんよね。肩書きだもの。
こんなもんを真に受けて、名前で自己実現しちゃうような馬鹿な親が増えませんように。とりあえず辞書の一冊も買って、漢字の意味とか、その音で別の語がないかとか、いろいろ調べようね。