はじめてのJAZZ2

 というイベントがあったのでいってきた。主催は糸井重里の「ほぼ日刊イトイ新聞」と中州産業大学(笑)。  今回が2回目となる、初心者向けジャズ講座、という名目であります。出演は山下洋輔とタモリと糸井重里。彼らがトークをしつつ、ジャズの歴史を実演をまじえながらたどってゆく、という企画。  会場は昭和女子大の人見記念講堂でありまして、当日の模様はこれをみるとなんとなくわかるようになっております。 ほぼ日:はじめてのJAZZ2ほぼ日:はじめてのJAZZ2 バックステージツアー(テキスト中継)  えーと、曲目じたいは(初心者というにはちょっとだけトウのたってしまったワタクシとしては)珍しくはないものだったのですが、実演つきということで楽しめました。  しかしいちばん楽しかったのはやっぱりタモリだなあ。最初は中州産業大学の森田名誉教授(このネタ25年ぶりといっていたが、肩書きも「名誉教授」に!)による“ジャズの歴史”でしたが、もうのっけから飛ばす都バス。この人なしで2000人あつめることができたかどうか。あつめられたとしてもこれだけ盛り上がったかどうか。  山下洋輔もライブで見るのは十年ぶりぐらいだけどお元気そうでなによりでした。もう65歳かあ。タモリだって62歳だもんねえ。はじめて生演奏をきいたのは、はるか昔のどこかの学園祭だったと記憶している。あれからもう……いやいい、忘れた忘れた(笑)。  客層は、ほぼ日ファンのおとなしめ、地味め、どんよりめな人々が6割、タモリ目当てが3割、山下洋輔ファンが1割ってところでしょうか。もっとはっきりいってしまうとダサめのかたが多かったです。真面目なかたといいなさいね。はいそうですね、ええ、まじめそうなかたがたが多かったです、じつに! もうね、贈られた花の写真を撮っちゃうくらい(清水ミチコとタモリ倶楽部から来てました)。エントランスの照明の写真まで撮っちゃうくらい。……意味わかんねえ。きっとみなさんほぼ日手帳をつかいほぼ日ハラマキを巻いていたにちがいない。ジャズの勉強になったかどうかは不明(笑)。  7875円という高い設定のチケットでしたが、いちおう缶入り飲料(「生茶」)とかiTunesMusicStoreの3曲無料ダウンロード権とかのおまけもあり、いろいろ凝ったつくりの運営でした(こういうところはほんと、糸井重里ってうまいなあ)。  ただ、売店でおにぎりセットみたいなのを販売する!と案内があったわりに、早々に売り切れていたのには失望。せめて行列つくってる人たちに「売り切れました」って声をかけるぐらいのことをしてもいいと思うがなあ。こんなことなら途中のコンビニでなんか買ってくるんだった。ホットチョコレート&ラム400円なりで飢えをしのぎました。  まあ、そうはいってもけっこう楽しめましたとさ。...

ハンコックのヴォーカル・アルバム

 たまには音楽の話でもしようじゃないか。  まとめて買って、一度二度聴いてそのまま忘れたりすることが最近増えたような気がする。トシだからか。ガキのころは死ぬ思いで小遣いためて(死にません)レコードを買い、すり切れるまで(この比喩で時代がわかる)聴いたもんじゃったよ。ふぉっふぉっふぉっ。  んで、最近買ったCDから。 Herbie Hancock Possibilities [Amazon]  ハービー・ハンコックというジャズ・ピアニストのおっちゃんがおるんですが、その人がプロデュースして、歌手をあつめてオムニバスっぽく1枚にまとめましたというCDです。参加してるのは、サンタナ&アンジェリーク・キジョー、ポール・サイモン、スティング、アニー・レノックスなどなど。そんな連中を1枚にまとめてどうすんだよってなもんですが、これが意外とまとまりがある。バックで流れるピアノはハンコック節だしな。ハンコックといえばまあ「処女航海」だの「西瓜男」(ええ、「電車男」のはるか昔、60年代にこういうタイトルの曲があったんです。うそ、ほんとは"Watermelon Man")。  で、全然知らない人もいたりするし、"I Just Called To Say I Love You"はラウル・ミドンという人が歌ってるのだが、ハーモニカ・ソロがスティーヴィー・ワンダーだったりしてお得な気分。わたしのお気に入りは、やはり1曲目、"Stitched Up" (featuring John Mayer)かな。ジョン・メイヤーってよく知らないんだけど、それゆえの「おー、このCDってこんな感じなのか」的驚きもあり、でもちゃんとハンコックが《きこえる》感動もあり。スティングやサンタナは、どうやっても彼らの曲だしね。  気持ちよく、ひたれる1枚でございます。アマゾンで試聴できるのできいてみてちょ。★★★★☆ Herbie Hancockのオフィシャルサイト ここでも全曲試聴できます。...

iTMS日本上陸

 やっと来たよー。 http://www.apple.com/jp/itunes/store/  Apple Store 渋谷店のオープンにあわせてのiTMS開店のようです。1曲150円から。99セントというわけにはいきませんでしたが、まずは上々。これからいろいろ探してみます。...

アラジン

といえば石油ストーブ。ではなくてディズニー映画。 DVDを買ってしまいました。観てしまいました「アラジン(スペシャル・エディション)」。 なにがスペシャルなのかというと、特典映像やら何やらいっぱいついているあたりでしょうか。別にいらないわけだが。 で、「アラジン」。面白かった。子供向けだし話は単純だし予定調和だしどうってことないんだけど、でもよかった。特典映像で、アラジンの母親にまつわるエピソードを全部カットしたことを知ることができたのは興味深かった。やっぱり子供向けだと90分におさめないといけないんだろうな。 ジーニー(ランプの魔神)も面白いんだけど、しかしこの映画は「A Whole New World」のシーンに尽きます。音楽クリップは微妙なんだけど(ピーボ・ブライソンのほう――なんだか谷村新司を思い出させるんだよう)……。 ついでに買ったCD「Disney Meets Jazz」もよかったです。...

のだめ11巻

出てました。買いました。こんな感じです。 今回のカバー絵はファゴットですかな。 ヤマハのサイトにオーケストラの楽器というのがあり、各種楽器の説明を読むことができます。...

blast 

という、ええとこれはなんというんだろう、コンサート? ミュージカル? ダンス? とにかく"Performing Arts"ですね、そういうものがあるんです。日本語だと『ブラスト!』と「!」マークがついてます。どんなものかというと、オーチャードホールの公式サイト(出演者石川直のインタビューや、幕間の“地獄のメリーゴーランド”などのMovieもあります)を見て回るとだいたいわかるんですが、要するに、管楽器と打楽器とダンス。踊りまくりはねまくる吹奏楽。 2001年にはトニー賞の「最優秀スペシャル・シアトリカル・イベント賞」を受賞し、昨年はじめて来日公演を行い大成功を収めた、というわけ。 5月に『ドラムライン』という映画をみにいったんですが(おお、もうすぐDVDが発売されるではないか!)、予告編でこの『ブラスト!』公演が紹介されておりまして、こりゃみるしかないとチケットの予約に走ったのでした。嘘です走ってませんインターネットで予約しました。...

Amazonがんばれ

輸入音楽CDに関するAmazon.co.jpからの重要なお知らせ Amazonに上のようなページができていた。ここやここに書いた、輸入CD規制に関する記事だ。 我々消費者/リスナーにとっても輸入CD規制法案は困ったものなのだが、当然のことながら売る側も困ってしまうわけだ。 先日参議院を通過し、近日中に衆議院にて審議予定の「著作権法の一部を改正する法律案」の内容に対する懸念をここに表明いたします。 いいぞいいぞ。 上記ページではこの問題に関する意見を募集しています。...

圧巻のドラム演奏

大型連休ことゴールデンウイークももう終わりなのである。あっという間だ。ああ悲しい。 さて、久しぶりに映画を観てきた。『ドラムライン(DRUMLINE)』★★★★★(2002/米/[imdb])という史上初(たぶん)のマーチングバンド映画だ。監督:チャールズ・ストーンIII世、主演:ニック・キャノン。 映画そのものとしては、ごく普通で、よくあるストーリー。 才能にめぐまれた主人公がいて、天狗になっている。しかし順風満帆とはいかず、いろんな試練が彼を待ち受ける。それらを乗り越えて大団円へ……って感じね。 じゃあ別に目新しくもなくて、どーってことないじゃんと思うかもしれませんが、そんなことはないのであった。...

CD輸入規制に関するシンポジウム

トラックバックしていただいたところを見にいって、こないだ書いた輸入CD規制のための著作権法改正(改悪といいたいが)についてのシンポジウムが5月4日に新宿で開かれることを知りました。 選択肢を保護しよう!! 著作権法改正でCDの輸入が規制される? 実態を知るためのシンポジウム 詳細はこちら。 わたしはあいにく当日その時間帯に先約があって行けないんですが。 なんとか廃案にならないもんかなあ。海賊盤を防いで音楽家の権利を守るためというのなら、音楽ファンの選択肢を狭めなくても、ほかに方法がありそうな気もするんだけど。...

輸入CDがなくなる日

ふしぎなことに、新聞系のサイトでは探せないんですよ。記事になってない模様。 なので参議院のサイトをほじくってみたらやっと見つかった。 著作権法の一部を改正する法律案は4月20日文教科学委員会で可決されて(参院サイトでは22日午前0時現在ここまでしか更新されていない)、21日午前の本会議で全会一致(賛成190・反対0)で可決された、と。 次に衆議院に送られて、そこでも可決されれば来年1月から国内盤のあるCDは輸入販売できなくなる、ということですね。 これについては法案提出のころに新聞でちょっと目にしたかな。 「逆輸入CD」禁止で洋楽海外盤も消える?(読売新聞) ヘンじゃないか輸入権 山形浩生(評論家)(朝日新聞土曜版「be」紙上) しかしそれっきり忘れてましたが、いつの間にか進んでいたんですね。...