大型連休ことゴールデンウイークももう終わりなのである。あっという間だ。ああ悲しい。
さて、久しぶりに映画を観てきた。『ドラムライン(DRUMLINE)』★★★★★(2002/米/[imdb])という史上初(たぶん)のマーチングバンド映画だ。監督:チャールズ・ストーンIII世、主演:ニック・キャノン。
映画そのものとしては、ごく普通で、よくあるストーリー。
才能にめぐまれた主人公がいて、天狗になっている。しかし順風満帆とはいかず、いろんな試練が彼を待ち受ける。それらを乗り越えて大団円へ……って感じね。
じゃあ別に目新しくもなくて、どーってことないじゃんと思うかもしれませんが、そんなことはないのであった。
もうね、なんつーか、こりゃたまらんのだ。吹奏楽をやってた人には★★★★ぐらい、マーチングバンドやってた人には★★★★★でしょう。
この映画の題材はマーチングバンド。アメリカン・フットボールのハーフタイムのときにフィールドで行進しつつ演奏するというアレです。日本でアメリカン・フットボールの中継があるといつもカットされるか解説者が画面に出てきちゃう時間帯に、フィールドではバンドが演奏しているわけです。頼むから見せてくれよ。
舞台はフロリダの大学。ニューヨークからやってきたドラムの天才デヴォンが主人公。天才で自信家なだけに先輩や監督とトラブルを起こしてしまったりもするんですが、ダンスラインの上級生レイラとも仲良くなっちゃったりするわけです。このお調子者があ。
しかしまあ、ワタクシとしてはストーリーはどうでもいいです。
タイトルどおり、パーカッション部門(“ドラムライン”)だけの演奏合戦があって、これがすごい。鳥肌が立っちまいます。一見の価値あり。これだけのためにこの映画はあるといっても過言ではない。過言ですけど。
約2時間の映画ですが、その長さを全然感じさせなかった。このワタクシが一睡もせずに(おいおい)見入ってしまいましたよ。
マーチング自体はワタクシがやってたころ――大昔(笑)――とさほど変わってないように思いましたが、個々のパフォーマンス(楽器のとりまわしやスティックさばきなども含めて)がアクロバティックになっていて(さすが黒人)、目がまわりそう。
予告をやっていたオーチャードホールの公演『blast!』[DVD]も観てみたくなってしまったです。
【参考情報】
上映館はCINE QUINTE(インターネット座席予約が便利)ほか。そうそう、ブラスバンドやチアリーダーをやっていた人は「証拠写真」を持っていくとチケットが1000円になります(写真は返却不可。掲示されることもあり)。ワタクシも大昔のぼけぼけ写真を持っていきましたが、特に文句はつけられませんでした。
公式サイト:日本版/米国版/Drumline Music
オリジナルサウンドトラック@amazon[日本版][米国版][英国版]……って全部同じですが。
上映館のクイントの予約システムは好きですが、予告編15分てのはどうよ。
長すぎやしないか。どこもそんなものか。
まあ封切館の平均は15分程度なのではと。
これがもっと大きなロードショー館だったりすると映画の予告以外にも「給料の三ヶ月分」だの「お食事はどこそこで」だのが追加されてさらにもう5分長くなるわけですな。
予告編はけっこう好きなんですがね。
太鼓好きにはたまらん映画っぽい。打楽器って燃える。絶対見たい。
Posted by: こたま : May 7, 2004 07:28 AMこたまさま、ぜひ見てください。よいです。
昨日夕方、山下洋輔が太鼓と横笛(いずれも和楽器の)とセッションしている番組を見たのですが、日本の太鼓はずしんずしん腹に響く系が特徴的なような気がしました。小太鼓や鼓みたいな軽い音もあるんだけれど。
いっぽう「ドラムライン」の太鼓は(もちろん大太鼓もあって地響きってのもありますが)、硬くて粒の細かい音の感じ。スネアドラムってあんなに高くて硬い音だったっけなあと思ったりもしたのでした。
はじめまして。
日本でもナマDrumLineはたっぷり観れますので、よろしかったらウチのブログ覗きにいらしてください。
因みに、2005年のライスボウルでもやりますよ。Drum&Bugle Corps。
かなりアツイです。
ついでにいうと映画よりも燃えます。
http://selen.exblog.jp
Selenさま、はじめまして。
ブログ、拝見しました。日本でもアレが見られるんですね。そそられるー。
ご紹介ありがとうございました。
ハンドドラムというのもおもしろそうです。どんな音なんだろう……。
ぜひブログにコメント欄つけてくださいな。いろいろ興味深い記事があったので(JazzとかJazzとかミュシャとかJazzとかとんこつラーメンとか(笑))。