June 22, 2006

そりゃそうでしょ

景気回復でも「デートより残業」8割 新入社員意識調査(asahi.com)

 いま、たまたまasahi.comをみたらトップに来ていたので。
 今年の新入社員4000人弱に訊きました。

「デートの約束があったとき、残業を命じられたらどうするか」について、残業派が80.1%で、デート派の19.5%を大きく上回った。

 72年からこの調査をはじめて、今年が残業派、いちばん多かったんですって。
 まあなんだ、どうでもいいようなことを訊くんだねえ。

デート派はバブル期がピークで、91年度には37%だったが、その後の景気低迷とともに落ち込み、残業派が増加。プライベートより仕事を優先する傾向が進んでいたが、新卒の内定率が大幅に回復した今春でも、この傾向が続いていることが分かった。

 バブルの頃はデート三昧遊び三昧だったけど、今は不況だから仕事優先ってことですか。

 えええええ? そうかあ?
 だって、新入社員ですぜ。4月に入社して、今6月ですぜ。はじめてのボーナス(新入社員だとまだ試用期間中で賞与じゃないか。形ばかりの“おこづかい”みたいなもんでしたっけね)が出たか出ないかってところですぜ。
 残業拒否してデートだなんて、許されるわけがないだろうに(というか、そういう人は就職がむずかしそうだ)。むしろデート優先の19.5%の将来が心配だぞ(業種的に、時間通りきっちり終わる人たちなのかな。それにしたって、なあ)。

 別に仕事優先がえらいとかデート優先が生意気だとか、そんなことを言いたいわけではない(自分はデート優先でも後輩には仕事優先を求めるよな、普通)。
 そういうことではなく、その分析がおかしい。
 景気回復とか全然関係ないと思う。ごく普通の常識を持ち合わせている新入社員なだけじゃないの? だって、常識をもった人間を、企業は求めているわけですしね。入社して3か月で「ぼくは今日デートなんで、残業できません!」なんて堂々という人間は、あんまり就職しないような気がしますよ(とりあえず親が急病とか、それくらいの小技は使えなくちゃね。ってそういうことではないが)。
 内心「マジかよ残業かよヤベえよ振られちまうよ」とイライラアセアセしていたとしても、断らないでしょ。それに今は携帯電話およびメールというすばらしい文明の利器があることだし。トイレにこもって「ゴメン今日ムリ」と送信するぐらい簡単だ。デートは週末にセッティングしなおせばよろしい。というか最初から週末に予定するよねデートは。昔はそんなもんはなくてだなあ、さすがにデスクからはかけられないから抜け出して外の公衆電話にいって、緊張しながら相手の会社に電話してキャンセルを告げたりしていたわけだよ。するってえと先方のよそ行きの声が、はたして周囲を慮ってのものなのか、静かなる怒りを湛えてのものなのか、どうにも判断がむずかしくてなあ、あれこれ悩んだりしたもんなんだよ。おい、聞いてんのか新人! えーとお前、名前なんだっけ?

 とまあそういう具合(どんな具合だ)。

 しかし、どうせやるなら2年目3年目の若手会社員にアンケートとればいいのに。さらに10年目20年目の忠犬、いやいや、中堅サラリーマンにも追跡調査してみると面白そうだ。 でも、毎年やることになってるんだろうな。そんでもって「今年の新入社員は××型」とかあれこれレッテルつくってあげるんだろうな。
 ご苦労なことです。

 え、今の俺ですか?
 もちろん      が最優先っすよ、決まってるじゃないですかセンパイ!

投稿者 percent : June 22, 2006 02:49 AM | トラックバック (0)
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コメント
まあ気楽にコメントしてくれたまえ。もうしわけないが、スパムが多すぎなのでコメントは管理者の承認後、掲載される。まあ気長に待ってくれたまえ。









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