テレビも新聞もウェブニュースもこればっかりなので、いまさらですが。
たまたま休日でしたし、じっくり見てしまいましたよ。ほかにすることもなかったしね。
最初は、はじめだけ見て、途中で様子を見て、終わりそうなころに見届ければいいか、ぐらいのつもりでいたんです。だって相手はキューバだし。キューバといえばカストロだし葉巻だしモヒートだし、あの体格とパワーと五輪金メダル常連だし、勝てないよね、と思ってました。決勝まで残れただけでもエライじゃん、と。
ところが初回に4点。これで目が離せなくなった。
ふつうの相手なら4点取ったら多少安心して、当初の予定通り、見たり見なかったり本読んだり居眠りしたりいろいろできるわけですが(キューバが4点取ったんだったらそうなっただろうな)、いつ追いつかれるかわかんないもん。あの圧倒的な存在感というかおそろしさ、20点ぐらい取らなきゃ安心できない。無茶。
6-5になったときはもうあきらめましたね。しょうがないよよくやったよ。よく8回までがんばった。大塚がよく抑えた。でも9回裏に逆転されるよね多分ね。1点差なんてないようなもんだよね。
ところが。
9回表に4点を入れて10-5とつきはなす日本。イチローえらい。福留もえらかったけどイチローえらい。王監督もえらい。
えー、マジで? このまま勝てちゃう? 半信半疑ですわ。たしかにキューバは投手をころころ代えてきて、どたばたしているふうではあった。あったけれども、もう今日で最後なのだから、温存する意味もないしね。
結局、9回裏に1点取られはしたものの10-6で日本優勝。あとはご存じのとおり。夕方のニュース番組なんか、松中ほか代表メンバーが各チャンネルを渡り歩いてインタビューに応えることになったのでありました(渡り歩いたわけじゃないけど)。
いやしかし楽しかったなあ。楽しいヤキュウだった。野球を見て、ハラハラしたりドキドキしたり凡ミスに肝を冷やしたり痛快なヒットに快哉を叫ぶなんて何年ぶりだろう。
意味があるんだかないんだかわからなかったWBCだけど、この決勝戦だけでもやった甲斐はあったというものですな。
でも次回は、1次リーグで同組だったチーム同士は2次リーグで別の組にするとか、審判は当該国以外から出すとか、いろいろ改めてほしいなあ。
と、気分よく仕事をしていたら。
「10月以降に再度日韓戦を」 韓国野球委員会総裁(asahi.com)
はあ?
WBCをきっかけに、さらに野球ブームを盛り上げるために親善試合を、という話なのかと思ったら、
韓国野球委員会(KBO)の辛相佑総裁は22日の平和放送のラジオ番組で、プロ野球シーズン終了後の10月以降に日本で再度、日韓戦を行いたいとの考えを示した。辛総裁はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本が優勝したことについて「実質的には2対1(2勝1敗)で韓国に負けたと、日本もよく分かっている」とした。また、開催時期の気候的な問題から「(韓国には)ドーム球場がないために(再戦は)日本の意思が重要」と述べた。(共同)
なにをいってるのだこの人は。韓国に負けたってああた、準決勝で勝ったから決勝に出られたのだし、決勝で勝ったから優勝なんだし……アタマ痛い。実質もなにも、そういうルールでやりましょうってことになっていたのだから、ちゃんと理解していただかないと。《野球委員会総裁》っていうのがどういう人なのかしらないがかなりアタマ悪いみたいですね(コミッショナーみたいなもの? だったらまあ馬鹿でも仕方ないか、わはは)。