January 31, 2006

帝釈天ホテル

 じゃなくて『THE 有頂天ホテル』(監督・三谷幸喜)をみてきた。
 とある高級ホテル(かっこいいです)が舞台のいわゆる“グランドホテルもの”で、いくつもの事件がからまりあってあちこちで暴発する、仕掛け花火みたいなコメディ。
 もちろんエピソードひとつひとつもおもしろいんだが、役者がたのしい。なんといっても伊東四朗。存在しているだけで笑えるというのがすごい。オダギリジョーの筆耕係(ホテルのパーティの看板などを書く人)も笑えた。役所広司も松たか子もいい。川平慈英と香取慎吾は……まあ相変わらずか。

 しかしまあよくこれだけの映画をつくったものだ。脚本や役者はもとより、セットや小物類(ホテル内の案内板なども、ちゃんと大道具小道具係ではなく、本当のサイン制作会社が作っている)、気づく人だけ気づくような遊び心(アヒルの名前「ダブダブ」は『ドリトル先生』からの借用だったりとか)。ワンシーンワンカットだというのも面白いところ。前面で演技をしている背後を、別の人物が通ったりチラチラこちらを見たりするのである。総支配人とホテル探偵の追いかけっこなんて大変だっただろうなあ。
 2月2日、3日3日、4日と連続で「みんなのいえ」「ラヂオの時間」をテレビ放映するので(フジテレビ)、三谷映画をみたことのない人はまずそちらからみてみるという手も。いきなり『有頂天ホテル』をみにいっても、決して損はしないと思いますがね。

 話は変わるが、「ホテルJALシティ羽田東京」ってホテルがタイアップして《映画「THE有頂天ホテル」宿泊プラン》というのをやったようだ(限定数に達したため終了)。その説明にこうある。

 ホテル内の調度品の数々は映画で実際に利用されている[FRAS]製品が数多く利用されています

 なにいってんだかよくわかんねえよっ。もうちょっとちゃんとした日本語を使いましょうね。

投稿者 percent : January 31, 2006 10:47 PM | トラックバック (5)
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コメント

観ましたか。
私は三谷の映画、¥1800払って観る気はしないんですがね。¥1000なら・・・って思ってます。(笑)
「ラヂオの時間」って評判イイみたいで、これを先に観たかったんです。

Posted by: emi : February 1, 2006 09:15 AM

実は、映画館でみたのはこれが初めてなのです。ははは。
全体に、玄人受けしないというか、厳しい意見もウェブ上ではよく目にしますが、ま、そのへんは趣味の問題ってことで。
「ラヂオ」も面白いですよー。ぜひテレビ放映の折には見てみてください。

Posted by: ぱと : February 2, 2006 01:59 AM

放送日、3日と4日みたいでした。
「みんな」の方もおもろいですか?
ビデオ録画しようか迷ってます。

Posted by: emi : February 3, 2006 12:22 PM

おー、今日と明日でしたね。失礼しました。
「みんなのいえ」もおもしろいですよー。
「みんな」はホームコメディ、「ラヂオ」がドタバタコメディってかんじでしょうか。
どんどんめちゃくちゃになっていく破天荒なおもしろさという点では「ラヂオ」に軍配があがるかと思いますが、「みんな」の田中邦衛のしみじみ加減もけっこう好きです。

Posted by: ぱと : February 3, 2006 12:54 PM

みんなの家みましたー。録画で。
田中くにえ、久々に見ましたけど、
やっぱいいですなぁ〜。

若夫婦2人もいい塩梅で、好きでしたわ。

さて。これからラぢオの方みるかにゃ〜。

Posted by: こたま : February 9, 2006 11:02 PM

おー、ごらんになりましたか、こたま様。
三谷作品3本に出ている唐沢寿明に注目すると、この人はいったいどういう人なんだろうかと思えてしまいます。
フツーの二枚目俳優だと思っていたんだけど、フツーじゃないですよね。

Posted by: ぱと : February 10, 2006 03:35 PM
まあ気楽にコメントしてくれたまえ。もうしわけないが、スパムが多すぎなのでコメントは管理者の承認後、掲載される。まあ気長に待ってくれたまえ。









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