昨夜帰宅して夕刊を広げたら、とってもイヤな記事が目に入った。「うわっ」というか「おえっ」というか、なんとも「ぎゃぼっ」な記事であった。こんなの。
相田みつをの詩、携帯で配信 世代超え人気、7万人登録(asahi.com:社会)
オレ様の「日本三大イヤなもの」のひとつだもの、相田みつを。三大イヤなものは10個ぐらいあるけど。別に相田みつをになんの恨みもないが、ああいう戯れ言を信奉してしまうメンタリティというのが受け入れられない。チョーのつく美人が言い寄ってきたとしても(ないない)その子の家に相田みつをの色紙が飾られてあったら、おれは即座に逃げる。でなけりゃ必死になって洗脳解除につとめる。
でもまあ他人が好きな分にはどうでもいい。こっちに勧めてさえこなければな。
なにしろ、
戦中戦後に青春時代を過ごし、「いのち」の尊さを見つめながら独自の言葉と書体を確立し(中略)今も幅広く愛されている
という相田みつを先生である。で、彼の詩――というか「フレーズ」だなこりゃ――が毎朝配信されるサービスがあって、利用者7万人ですと! 月210円払って毎朝相田みつをのありがたいお言葉を拝んでいる人が7万人。月に1500万近くの売り上げ!
いや、まあ金のことはよろしい。利用者の3割は10〜20代、4割が30〜40代。要するに携帯電話を日常的に使っている世代ですね。7万人の7割っつうと5万人弱ですか。
多いのか少ないのかはわかりませんけどね、なんだか気持ち悪いなあ。
すいませんねあくまでも俺の個人的な感想っつうか感触っつうか印象っつうか象印っつうかええいうるせえ文句あるやつは表へ出ろ俺は出ないが。
そんなわけで、全国7万の馬鹿が(あ、いっちゃった)1500万払ってこんな御託をありがたがっているとは情けない。まだ頭スカスカの馬鹿ミュージシャンの歌詞だのおっぱいだけが売りのアイドルの笑顔に金を使うほうが幾分かはマシだと思うぞ俺は。
しかし、みつをよりアイドルよりもステキな一番のおすすめは、これだ。
『相田みつおの世界』
《相田みつを》ではない、《みつお》だ。これこそが現代人のための癒しフレーズだ。癒されないけどな。それにしても「癒やしの詩」なんてキャッチつけられて平気な連中(著作権継承者か?)にも驚くけどな(俺が仮に詩人かなんかの芸術家で、自分の作品が《癒しのナントカ》とかいわれたら、即座に筆なりなんなりを折るよ。
上記「相田みつおの世界」には携帯用待ち受け画面だって完備している。
きみの周りに《みつを配信》な馬鹿がいたら、さりげなく《みつお待ち受け》を見せて、「おー、きみも《みつを》かね!」などと舞い上がったその馬鹿(ああいう馬鹿は仲間が増えるのを喜ぶんだ)を、「いえ私は《みつお》ですが何か?」と崖から突き落としたりして楽しんでみてはいかがだろうか。
俺の携帯? もちろん《みつお待ち受け》だ。といいたいところだが、残念、カメラもついてない前々世代ぐらいのオールド機種なので無理。メールもできない。はやくデジカメとメールと音楽とお財布と定期券と靴べらとグルーミングキットが一緒になっている最新式携帯に買い換えたいです。
話しか
できなくたって
いいじゃないか
携帯だもの
ぱとさま
ワタシうれしぃ♪
1年ぐらい前に自分の旧blogで記事にしてましたのよ。
みつおサイコーっ!って。
「世界でいちばん自分が好きっ!」
イライラした時は、いつもみつおのお言葉を
観て、落ち着くようにしてまするるる〜。
おお、先を越されてましたか!
けっこう前から知ってはいたのですが、みつを配信に打ちのめされて最終兵器を投入してしまいました、あはははは……。
しかしDVDって、ねえ……アレをテレビ画面&大音量でかけるというのも、それはそれで人間としてどうかと。それでも、「を」のほうを山や海、小川のせせらぎ、夕日、野鳥のこえなどの環境ビデオみたいなのといっしょに見るよりはマシでしょうけどねっ!
ありがとうございます。
溜飲が下がりました。
なにしろおおきな声では言えませんからね。
ええ、親類の家のトイレにあったんです。
あれの日めくりみたいなのが。
ショックでした。
好きだった人が妙な信仰を持っていたのを知った
ときのような気分、とでもいうか。
あううう、毎日アレを拝むわけですね。
そうか、携帯の配信って、ようするに日めくりと同じことなんですね。
そう考えれば納得……できるかいそんなもんっ。
オマジナイとしては、アレを見てしまったあとに心の中で、
「じっと手を見る」
を付け加えるといいらしいです。
「なんとかかんとかだっていいじゃないか。人間だもの。じっと手を見る」
という具合に。
どういう効果があるのかは知りませんけど。
たぶん「くわばらくわばら」「なまねこなまねこ」みたいなものでしょう。
浄化作用があるのかもしれません。
……いや、今考えたんですけどね、オマジナイ。