November 18, 2005

声欄 on 東武問題

 もう飽きてきましたが、今朝の投書欄に2つ投稿が。バランス取ったつもりなのか、解雇反対派と解雇賛成派と1本ずつね。

 反対派は越谷市の男性会社員57歳。おっちゃんの意見としては、
《ここまで厳しい処分をすべきなのかと疑問だ。》
《運転士に悪意は感じられず、成り行きで仕方なかったとさえ読める。》
《会社は》《社会の風圧を恐れたのではないか。》
《一つひとつ厳しく罰すれば》《隠蔽体質がはびこるのではないか。》

 といったところです。あちゃー。どこぞの企業で《部長職を務め》てらっしゃるそうですが、あの記事を読んで《仕方なかった》と思えるのがすごい。仕方なくねーだろ。
 さらに会社の対応にたいする疑問とか危惧とかが俺の感覚とは正反対なのもすごい。風圧、恐れてください。民間企業に限らず、官公庁自治体その他公務員でも同様ですが、完璧にセルフコントロールができるなら(しかも間違いなく)いいんですが、そんなことは無理。だから第三者、外部の目というのは非常に重要ですし、民間企業であれば顧客や社会のチェックというのも必要になる。そういった風圧(というのはわかったようなわからんような用語ですな。要するに「批判」ってことか)は恐れてくれなきゃ困ります。
 さらに、そんなことで隠蔽体質になっちゃうかもという心配には、ああこの人の仕事のやりかたはそうなんだろうなあという感想しかもてません。過去に様々な企業が、あれこれの不祥事を隠蔽して、それがバレて大騒ぎになり、倒産したりもしており、そういうことがあるにも拘わらずヤバいから隠蔽しましょ、なんて経営者がいたら、そりゃもう存分に叩いて潰した方がよござんす。

 もうひとつの投書は、盛岡市の主婦46歳。こちらは(おれから見れば)しごくまっとうな意見。解雇は妥当である。結果的に事故にならなかったからといって処分を軽くしていい物ではない。乗客の命を預かっていることを忘れるな。子供が騒ぎ出した時点で母親は子供を連れて電車から降りるべきだった……というような内容。そうだよねえ、それが普通だよねえ。

 話がずれるかもしれないが、今日ニュースで大きく取り上げられていたマンションの構造計算書偽造事件。

マンションなど21件で構造計算書偽造、耐震性に問題も(nikkeibp.jp)

 あれで偽造していた建築士が、「たしかにまずかったかもしれないけど地震はきていないんだから、建築士免許取り消しとか設計事務所解散とかは厳しすぎる、反省して半年間設計の仕事から離れるから勘弁してちょ」なんてほざいたら、どうでしょうかねえ。うんうん、そうだよ、厳しすぎるよなんて思えますか?
 東武運転士の処分が厳しいといっている人たちは、もしかしたらそんなふうにも考えられるのかもしれないなあ。俺にはとても無理だが。
 まあ「厳しい派」の人たちのポイントは「子供」ってところなのでしょうから、一級建築士のケースとは同一視しない(できない)だろうとは思いますが。でも、やっちゃいかんことをやって、その責任を取る取らないってことについては、子供がいようがいまいが関係ないと思いますよ。

投稿者 percent : November 18, 2005 11:33 PM | トラックバック (0)
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コメント
まあ気楽にコメントしてくれたまえ。もうしわけないが、スパムが多すぎなのでコメントは管理者の承認後、掲載される。まあ気長に待ってくれたまえ。









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