ちょっと注目するとすぐこれだからなあ。朝日の声欄のことですが。
10月5日の『家族の標準は子3人いかが』という、なんかいっちゃってる主婦35歳の投稿。引用するのも面倒なのでやめておくが。
この人は3人の子持ちなんですけど、少子化を止めるために統計のモデルを3人ってことにしてはどうかと提案なさっておられる。さらに、
子ども3人が普通になるように、子育て支援対策に「子どもは3人が楽しい作戦」を入れましょう。
って、なんじゃそりゃ。
なんなのだろう、この人は。どこかおかしいんじゃないか。
本人はいたってまじめなんでしょうけど、そこがまた恐ろしいところ。要するに「私は三人も子供を産んで偉いでしょ。褒めて褒めて」ってことなんだろうけどね。え、穿ちすぎ? んなこたあない。なにしろ、
子どもは1人でも2人でもいいと思いますが、それでは少子化が進んでいくだけです。(中略)少子化を止めるには家族に子どもが3人は必要です。
なんていう人ですよ。こういう人はね、子供のいない夫婦を見たら「お子さんはまだなの?」と尋ね、子供をひとり連れてる夫婦を見れば「次のお子さんは?」「一人っ子じゃかわいそう」などとのたまうタイプですね。二人兄弟の親には「もうひとりぐらい、おんなじよぉ」とかいって。
まあここまで馬鹿をさらすのは潔いともいえるけどね。
テレビコマーシャルで子供がひとりだと気に入らない、統計のモデルが子供二人世帯なのも気に入らない(ええと、よくわからんのですが、統計のモデルにするなら平均的な世帯をとらなきゃ意味ないんじゃないの? モデル設定を変えるだけで少子化から多子化になるのなら、大家族をモデルにすりゃいいんじゃない?)、とにかく異次元を旅してる相模原市の35歳。
夢を見るのは勝手だけど、こういういろいろ不自由な人を紙面で晒し上げるのはどうかと思う。嘘です、もっとこういうのを読ませてくれ。真に受ける人間がいたりすると困るけど。
今朝(7日)の同欄には、反論っつーか窘めみたいな投稿が掲載されており、ほっと一息。とおもってよく読んでみたら、なんか違う。なんかピントずれてる。産みたいけど産めないのよ社会をかえてよなんとかしてよ、といういつもどおりの投稿じゃないか。34歳主婦。
地域社会のつながりが薄れ、親たちは孤独のなかで育児を強いられている。外に出れば、一部の人から迷惑がられる。
というぐあい。「標準を子供3人にしたところで、少子化に歯止めがかかるとはとうてい思えない」ってところはよかったんだけどねえ。
少子化オッケーな俺がいうのもナンだが、要するに金を払う人間がほしいだけですから、政府は。それに社会が悪い(子育てにやさしくない、障害者・高齢者にやさしくない)から、って本当にそうかって思うよ。そろそろそういう建前はやめて、自分にやさしくないから、と正直にいったらどうでしょう。
それにしても、中華街の馬鹿親に対する反論はまだかー。
投稿者 percent : October 7, 2005 09:47 AM | トラックバック (0)「子供3人」なんて見聞きすると反射的に「お金持ち」と思いますねさいきんでは。この投書の人、もしかしてそういうことを誇りたいんじゃないの? はは
ま、それはまた別の話として。
この人たち、社会がどうのこうのという以前に、ただ同類のお仲間を増やしたいだけなんじゃないのかしらん。過半数の議席を獲得して(笑)、ぜったい安全圏からものを言いたい。そういうことなんじゃないの。社会がどうのこうのという、どっかで聞いたみたいな文言はたんなる補強材料で、そんなわけだからナマクラなわけわかんないご意見になっちまって、いちいち管理人さんの目のあたりのクジラをつついちゃう。
もっとちゃんと勉強(というか)していて、りっぱな意見を持っている人もいるだろうけど、そういう人の投書は新聞的にはわかりにくくておもしろくないのよきっと。
え〜、お金持ちかな〜。でもテレビの大家族モノなんか見ると、非常に寒々しいものを感じますぜ。あれは多すぎか(笑)。
ひとりだってふたりだって三人だって四人だって、別にかまわんと思うけどねえ。もちろんゼロ人でも。
少子化云々より仲間増やしたいってのに納得です。
なんで仲間を増やしたいのかよくわかりませんが。
いやじゃんねえ、「みんなといっしょ」なんて。安心なのかなあ。
今朝だったか反論が出てました。
たわけたこといってんじゃねえよ馬鹿、みたいな(いやさすがにそうは書いてありませんでしたが)。