すげえよ声欄。朝日新聞すげえよ。絶対これわざとだ。馬鹿を晒し上げするために採用したんだ。そうに決まっている。10月1日朝刊の、
幼児への注意
言い方考えて
という投書だ。書いたのは埼玉県蓮田市の主婦35歳。
さてここから先は、「ああ、あの投書読みました、まったくその通りだと思いますっ」という人は見ない方がよろしいかと思います。
くだんの投書は、子供を連れて横浜に行って、しつけのなってない息子がバタバタしたら怒られていやんなっちゃうわ、というのが要旨(笑)。しかし突っ込みどころが満載なので、いちいち原文を引きたい。
9月中旬の晴れた日、私たち家族は横浜へ買い物に出かけた。独身のころはよく遊びにいったが、5年前に子供が生まれてからは足が遠のき、久しぶりのことで、私は朝からうきうきしていた。
蓮田市から横浜、約1時間半の道のりである。電車で行ったのかどうかは知らんけど。ご苦労さんなことである。“5歳の息子”しか登場しないので、ほかに子供はおらんのであろう。家族ってことは旦那と息子と三人で出かけたのか。いやいやシングルマザーという可能性もあるな。どうでもいいか。ま、なんにせよ幼稚園児が「ヨコハマ行きてえ」というわけもありませんけど、ママとしては行かずにはおれなかった模様です。
中華街の道端のいすで一休みしていた時のことだった。腰掛けていた息子(5歳)が足をばたばたさせてほこりがたった。隣に座っていた40、50代とおみられる2人の女性たちが怒った。私も息子に注意したが、息子は少し疲れていたのだろう、機嫌も悪くなかなか注意をきかない。
うわあ……。
ええと、底意地の悪いワタクシとしては、“おめえ、それ自分の都合のいいようにしか書いてねえだろ”と思っちゃうんですがどうでしょうか。で、自分の都合のいいように書いていて、この馬鹿さ加減。たいしたもんです。
普通ね、おなじベンチ(中華街の道ばたの椅子ってのがどんなんだったか忘れましたが)に座ってるガキがばたばたと埃を巻き上げていようと、そうそう注意はしないと思うんですよ。
しますか?
ま、俺の場合、赤の他人の子供が走り回ろうとなにしようと、そもそもその親が注意したりしてなければ、ああこの親はどうせダメだ、期待しても無駄だなと思って、できるだけ早くその場を立ち去ることしか考えないわけです。関わっても不愉快な思いしかしないでしょうからね。
つうことはね、“隣に座っていた40、50代”の人はかなり頭に来たんだと思いますね。ほら、だいたいそういう“先輩お母さん”たちってのは新米お母さんに同情的だったりしますからね。それに、しつけのなってないガキが騒ごうと走り回ろうと、とりあえずその親が「どーもすいません」という態度をしめしつつ「××! やめなさい!」と被害を食い止めようとしていれば、そんな目くじらたてませんって。だから、おばさんたちはかなり頭に来てたけど、でも先輩としてこの子供にいちおう筋を通して注意してやろうと思ったんだろうなあと思うわけです。
ってことは、この投稿者は言われるまでなんもしなかったんだろうなあ。そうとしか思えない、どうしても。
“私も息子に注意したが”って、その「も」はなに、「も」は。おばさんたちが言ったから、自分「も」注意したわけ? 人さまに言われる前に注意するのが当然でしょう。いや、注意じゃなくてまずやめさせるのが普通。疲れていようと機嫌が悪かろうと、それで他人に迷惑をかけてオッケーってことじゃないんですから。
すると女性の1人が息子に「ずぼんが白くなっちゃう。汚れちゃうわ」と謝罪を要求した。その言い方は厳しく、息子は半べそをかきながら「ごめんなさい」と謝った。しかし、声が小さくて聞こえなかったらしく、「あなたの子供、謝りませんよ」と、今度は私にも謝罪を要求したのだ。
やれやれ。その“女性”の台詞が“謝罪を要求”っていうふうにはとれませんぜ。もうちょっと日本語をじょうずに使ってください。まあ可能性としては「ズボンが汚れちゃったじゃないの。ごめんなさいは?」ぐらいか。
まあその手のことを“謝罪を要求”って表現しちゃうところにこの母親は馬鹿さ加減を露呈してるわけですが、もうね、“子供なんだからしょうがないじゃないの!”精神がスケスケでございます。
声が小さくてもなにもなあ、そこらへんどうでしょう。ぼそぼそっと子供が「ゴメンナサイ……」とかいってたら、指摘される前に「それじゃ聞こえないでしょ。ちゃんと謝りなさい」とやり直させるのが親ってもんじゃあござんせんかね。
まあそんなことはどうでもよくて、びっくりしたのがその最後のフレーズ。「今度は私にも謝罪を要求したのだ」。
それってひどいことかなんかなんですか? そのおばさんたち、間違ってるんですか? 要求もなにも、言われる前に親であるあんたが謝れよって思う俺は心が狭いですか?
確かに息子が悪いのかもしれない。けれど、注意するにも子供には子供への言い方があるはずだ。息子はおびえた様子で再度謝った。私の子育てを全否定されたような、何とも言えない寂しさが残った。
確かにもなにも、「かも」じゃなくて、あなたの息子が悪いんです。百パーで悪いんですよ。子供への言い方を要求する前に、あなたがなんとかしなさいってば。1時間半かけて蓮田から横浜まで繰り出して、そりゃあガキは疲れるだろうしぐずるでしょうよ。
――だったら行くなっていうんですか!?
ええ、行くな、ですよ。そんなに行きたければ旦那と子供に留守番させて自分ひとりで行ってらっしゃいな。
――9月中旬の晴れた日っていうだけなんだから平日かもしれないじゃないですか!
知らねえよそんなことは。だって別に、なにかどうしても行かなければならない用事があったわけじゃないんでしょ? 休日に旦那に留守番させるのも、平日にひとりで子供連れで出かけるのも、自分の選択じゃないの?
――シングルマザーだったらどうするんですか!?
だから知らねえってばよぅ。世の中には、親一人子一人で旅して他人に迷惑かけずにやってる人もいっぱいいるんだよ。
だいたいさあ、声が小さいからもういっぺん謝れって言われたのが気に入らないんだったら「うちの子は謝りました、聞こえないのはそっちの耳が遠いんでしょ」と逆ギレぐらいしたらどうよ(笑)。
別に問われていないが俺が答えてやる。
ええ、あんたの子育ては全否定されて当然です。っつうか全否定してやる。
そんなつもりじゃないのよ、別にあなたの子育てが悪いっていってるんじゃないの、そうね確かに小さい子供には優しく言ってあげないとね、そのおばさんたちの心が狭いわよね、とでも言ってほしいか馬鹿が。
そういう根性だから、ダメなんです。
おばさんたちはとても親切だったと思いますがね。どうせ親はやめさせようとしないんだから、迷惑をかけている子供本人に注意したわけだ。しかも、いわゆる「こわいおばさんにおこられるからやめなさい」ではなく「ズボンが汚れてしまう」と具体的な迷惑状況を伝えて。だからやめろと。
感謝しなさいよ、親として。
どうせそんな発想はなかったんだろうけど。そんなこともわからずに、子供のしたことなのに(親が言うな親が)キーキー怒られちゃったわ超ムカつく、とでも思ってたんでしょうね。なによ、ふん、とろくに謝りもせず、プーッとふくれたままその場を立ち去り、不機嫌なまま帰途につき(あんたのせいでママ怒られちゃったじゃないの!)、帰ってきても憤懣やるかたなく勢いにまかせて投書。
馬鹿。そんな馬鹿親の子育ては全否定されて当然です。
しかしこんな馬鹿まるだしの投書を載せて、朝日新聞はなにをしたいのか。
もちろん「論争」(笑)ですね。数日後には否定派(「謝るのは当然、なに言ってるんだボケ」)・肯定派(「子育てする母親に優しい社会を」「こんなことだから少子化に拍車が」)とりまぜた反響が掲載されることでしょう。たのしみじゃのう。レベルは低いけど。
この記事、目をつけると思ってました(笑)。
論争(?)おきますかねえ。
レベル低すぎて誰もついてこないんじゃ…。
しかしこの投稿、ホントなんで載せたんだろ。
すごすぎるよ朝日。
こたまさん鋭いです(笑)
わたしもちょと目を疑いましたね、この投書には。
ほんとすごすぎるよ朝日。
朝日もすごすぎるけど、エラすぎるよさいきんの若母も。
折も折。きのう近所のスーパーに行ったら、小さなお子さんがカート
を押しておられました。1歳半〜2歳くらいでしょうか。もちろん、
カートよりずっと小さい。前なんか見えないわけです。子供用の椅子
付きのカートだったので、乗りたがらなかったのかもしれません。
小さなお子さんのことですから、ガンガンあっちぶつかりこっちぶつ
かり、危なくってしょうがない。その頃、茶髪へそ出しの若母はなに
をしているかというと、陳列棚の前でケータイ片手にぺちゃくちゃ。
しょーかないなもう、という思いで見ていたら、その子の押すカート
が、なんと車椅子にガツンとぶつかったんですね。車椅子には見るか
らに重度の人が乗っていました。お世話の人があわてて飛んできて、
(じゃまにならない場所にとめといたんでしょうな)「すいません、
すいません」と謝りながら車椅子を動かしました。茶髪若母、ちらっ
と車椅子とわが子のカートを見たきり、まるで何事もなかったかのよ
うにケータイで話を続けておられました。近くにいたバアサンが見か
ねて「こんな小さいぼうやにやらしちゃだめよ」と注意しましたが、
知らんふりです。すごいです。すごすぎです。
長くなりました。
こたまさん、P柿さん、反応ありがとうです。
いやあ、もうね、これ、なんなんでしょうね。ちょっとびっくりですよ。
なんで、子供だったらなんでも許されるハズ、っていう発想になるのかなあ。
それって周囲の迷惑はもちろんなんですが、子供にとっても不幸なことだと思うわけです。
世の中には、やってはイケナイことがある。
やってはイケナイことをやると、
1.自分の身が危険にさらされることがある(横断歩道じゃないところで道路を渡るとか、信号が赤なのに道を渡るとか、駅のホームで走り回るとか)。
2.人に迷惑をかけることによって、自分が嫌われたり憎まれたりといった悪意にさらされることがある(お店で走り回るとか奇声をあげるとか)。そういういやな人間は、当然なにかあっても助けてもらえる確率が下がりますから、結局1.につながるわけだ。
まずは親にその認識がないと、どーしよーもないんでしょうけどね。そのくせ「社会全体で子育てを」とかいろいろ図々しい理屈ばかりはこねるんだよねえ。
やれやれでございます。
P柿さんの目撃情報もすごいです。そんなガキはいっぺん怒鳴りつけてやるのがいいのでしょうけれど(それは本来、親の仕事だが)、そんなことしたら「うちのかわいい子が悪気もなくやったことになんでそんなに怒るのよ、きぃー!」となるので関わらないほうがいいんだろうなあ……。
「幼児への注意 言い方考えて」ですか。
・・・フーム。
40〜50代のおばさんとしましては、これくらいの言い方で
*私の子育てを全否定されたような、何とも言えない寂しさが残った*
と受け止められる。ことの方が人間関係が希薄になったなー。と
寂しく感じるのです。が・・・(^^)
こういう投書をする人たちが一杯いて、朝日新聞がもっている、ということなんでしょうね。うざったいだけですね。
管理人さん、朝日新聞の購読、そろそろやめませんか。
メジロさん。
たぶん、このあたりの人たち(どのあたりかはご想像にお任せします^^;)は、全肯定以外はみんな全否定と受け取っちゃうんだろうなあと。
そうじゃなくて、ここんとこは変だから直そうよ、っていう話なのに、わたしの○○○を全否定するなんてひどい! こんなに一生懸命やっているのに!(←けっこうここがポイント) みんな優しくない! ってなことになるんでしょうね。
要するに「幼い」。ものごとを客観的にみられない、一面的な価値観しか認めない(その価値観も、自分にとって都合のいい価値観を選んでるだけ)、というような感じでしょうか。
とりあえず人の親になるなら、もうちょっと成長してほしいなあと思ったりします(さらに上の世代が成長しているかどうかはまた別問題ですが)。
uketさん。
いやー、こんな面白いもの、やめられませんよぅ。
それに、まあ私はたまたま朝日新聞を購読しているから朝日の記事をピックアップしてるわけですが、読売にせよ毎日にせよ多かれ少なかれこの手の投稿はあるのでは?(現物は確認していませんが、ちらほらとそんな話は聞きますのでそうじゃないかなと思うわけですが)
これらを鵜呑みにして、そうだそうだ! という意見ばかりになったら怖いですが、呆れてしまう人もいっぱいいることを信じたいです。