中尊寺ゆつこ『セレブ列伝 The Lives Of 77 Celebrities』(廣済堂出版)
著者が1月31日に亡くなってしばらくたって書店でみかけたので買ってみたら、ずいぶん前に出た本だった。初出は「会社生活の友」というサイトの99年10月〜02年6月。連載時のタイトルは「この人を見よ」で、今でもこちらで見ることができる。
“この人”のなかからセレブっぽい女性を選んで編んだのがこの本ということになる。実際には、田中真紀子とか“ハマのメリーさん”とか微妙な人もいるけど。もっとも、ほとんど文章も書き直し、新たに24人分書き下ろしたそうだから、連載時のままではないようだが。
実際はほとんど書き下ろしに近いのです。
というのも、漫画も文章もほとんど書き換えて、
新たに24人!分を書き足したからです。(Chusonji Comixより)
なにしろミレニアム時分のネタだからやや古い。アニータだの小渕優子だの東尾理子だの(今なら宮里か横峯か)微妙に古びた感じがしてしまうし、私なんぞは全然知らないジャンルの人もいるけど。でもまあそれが時代というものでしょう。
なんとなくバブルの申し子という印象のある中尊寺ゆつこ(漫画家デビューは87年、「オヤジギャル」で流行語大賞を受賞したのは90年)ですが、そのあとも精力的に活動しつづけ、結婚もして、ふたりの子供も産んでたんですね。下の子なんてまだ2歳にもなってない。人の運命なんていろいろだから、軽々に気の毒だとかかわいそうだとかいいたくありませんが、人間なんてあっけないもんだなあ、つくづくと感じた次第です。公式サイトの日記での翔んでるママっぷり(普通にいいママっぷりなんだけど)をみると余計にね。合掌。
▽中尊寺ゆつこ公式サイト Chusonji Comix
http://www.chusonji.com/jp/index.html
公式サイト見ました。
ふつうにおもしろいんだけど、もうこの世にはいない人なんだなー
と思うと、ちょと落ち込みますね。合掌
若い人が死ぬのはいやですねえ……。
しょうがないんだけど。