本多孝好『真夜中の五分前 side-A』『真夜中の五分前 side-B』を読了。ひとつの物語なので、A面B面とかいわずに上巻下巻でいいのに。というか混乱がないのにと思ったり(←「side-A」しか目に入らなくて、A面を読み終えた翌日、あわてて「side-B」を買いに行ったもんでな)。
一気に読ませる、とても良質の恋愛小説でした。いま世界の中心に会いにいきますとかそこらへんで満足してちゃいかんでしょう。こういう本がもっと売れないといかんと思います。とはいえあまり話題になってもちょっと悔しいわけですが。
しかし今日はその感想がテーマなわけではなくて(おいおい)、装幀につかわれている写真の話。
本城直季という人の写真なんだけど、これはなんというか、ミニチュア?
先月、写真展があったようで(ううむ、もうちょっと早くこの人のことを知っていれば見にいったのに)ここ(LAUNE ART/バックナンバー)で作品の一部を見ることができます。
“Lambda Print acrylic resin”とあるんですが、なんのことやら。“ラムダプリントにアクリル樹脂”を塗ったもの? 写真のうえから何か塗ってるとか?
検索してみた。
ラムダ・プリント lambda print
シアン・マゼンタ・黄色の三原色を用い、デジタル画像を印画紙に印刷する最高級品質のレーザー・プリント技術のひとつ。
よくわからんがそういうことらしい。アクリル樹脂の上にラムダプリントで印刷したってことなんだろうか。まあいずれにしても、ちょっと不思議で幻想的なテイストの写真です。
上の、LAUNEのバックナンバーでは経歴等はわからない。不親切だなあ。キャッシュを拾ってみるとこんな感じ。
SWEDISH WORLD 〜この世界、ミニチュアなの?〜ミニチュアなの?と見間違うちょっと不思議でユニークなショット。
見る人誰もがこの景色に見入って、近くに吸い寄せられてしまうスウェーデンの風景写真展。
眺めるだけで、瞬時にスウェーデンにトリップしてしまう”Swedish World”を体験してみませんか?
(中略)
□会期 10月6日(水)〜10月31日(日) 10:30-19:00 無休
□会場 ラユンヌカフェ [ハナエモリビル1F]
□入場無料
□ARTIST/本城直季 Honjyo Naoki
□PROFILE/WORKS
1978年 東京生まれ
2004年 東京工芸大学 大学院 芸術学研究科 メディアアート 修了
2003年 富士フォトサロン新人賞 奨励賞
2003年 エプソンカラーイメージングコンテスト スチューデント賞
2004年 写真新世紀 佳作
2004年 清里フォトミュージアム ヤングポートフォリオ 収蔵
2004年 スウェ−デン大使館での「SWEDISH UPDATE DESIGN EXPRESS &MIDSUMMER FAFE」にて写真を展示。
< 今後の活動予定> 雑誌「広告」「DUNE」「PAPER SKY」に掲載予定。
コニカミノルタギャラリーにてステアオーグ写真展参加(10/22〜11/1)
□作風 大判カメラのアオリを使用することで実際の景色をまるで模型の世界のように表現
えー、なんの加工もしてないのかよー。と、びっくりしたわけでした。
以下はウェブでみつけた本城氏関連のブログ記事。
nodoca iblog 04年10月20日
フジモトマサルの仕事 04年10月18日
Day, Tea, Atomosphere 04年10月20日
Kickin’ 04年10月8日
Tonotype 04年10月8日
トラバありがとうございました。
私もあれ以来、氏の写真をケータイの待ちうけにしたり、本城氏がすごく気になっております。でもあまり情報ないんですよね。
LAUNEの展覧会や、とある雑貨屋ではこの写真のポストカードを売ってたらしいんですが、それがすごくほしいこの頃です。
はいろ様、コメントありがとうございます。
なんとも気になる写真ですよね。まだ若い人なので、これからあちこちで取り上げられるのではないかと思っているのですが……。
けっこうあちこちのコンテストに応募して、入賞したりもしているようです。キヤノンの「写真新世紀第27回」というのでも佳作に入ってました(http://web.canon.jp/newcosmos/topics/index.htmlの“Jun. 18, 2004”分参照)。