May 07, 2005

みてないドラマの脚本 II

 宮藤官九郎のドラマを最初にみたのは『池袋ウエストゲートパーク』(TBS)だった。石田衣良の原作が好きだったということもあってみたのだが、期待以上の出来だった。長瀬智也がジャニーズだったことも知らなかったが(今でもどのグループに所属してるのかよくわからん)、いい感じだったし、なによりまだいっちゃう前の窪塚洋介がよかった。

 でもまあそれでおっかけて芝居やドラマをみるようなお年ごろでもなかったので、そのままだった。

 次に接触したのが脚本『木更津キャッツアイ』(角川文庫)。ドラマの放映は2002年の1月から3月にかけてで単行本が同年4月刊、文庫化が2003年。当時の読書メモをひっぱりだしてみるとこんな感じ。

 ドラマは観たことありませんでした。タイトルは聞いたことあった、雑誌でも特集されてたのを見た、けど、しょせんジャニタレドラマでしょ、みたいな。でも評判はけっこうよかったみたいで、ああノベライズされたのか、と手に取ってみたらシナリオだった、と。で、なんとなく読みはじめたら、これがなんと面白かったんですよ。
 凝ってる。
 ふざけてる。
 こりゃあドラマも観るか、とDVDを1枚買った。続きも買った。結局全部観た。面白かった。
 映画になるらしいですが、おじさんとしては観にはいかんでしょう。でもDVD出たら買うかも、ぐらい。
 ドラマのことはおいといて。
 最近活躍している宮藤官九郎です。新しいドラマライターで、幸運にもテレビにも合い、観客(若い視聴者)にも合ったんだろう。この才能は、大切にしてほしいと思った。できうれば今後も、あまり量産せずに、この作品ぐらい凝りに凝ったバカ話を、ちまちまと作っていってほしい。

 案の定、映画化されてもみにはいかず、でもDVDは買ってしまった、と。おとなだからな。するってえと、脚本もおもしろかったのだが、映像も愉快だった(映画のほうはちょっとやりすぎだったかとも思うが)。あの馬鹿なノリは素晴らしい。
 でも『マンハッタン・ラブストーリー』は見逃してるんだよな。キョンキョンが出てるのに、なあ。

 で、ここからが本題なのだが(えっ?)。
タイガー&ドラゴン』(TBS 金22:00)はみるべきでしょう(ああ、しかしあいかわらずジャニーズ事務所ってのはドラマの公式サイトに顔写真つかわせないのな。去年『新選組!』で香取慎吾がシルエットだったのには笑うのを通り越して哀れに思ったよ)。
 まあ説明するのも面倒なので(おいおい)公式サイトにいって、興味がわいたらみてみるといいと思います、はい。

投稿者 percent : May 7, 2005 01:24 PM | トラックバック (0)
クリックされるとちょっと嬉しい : 人気blogランキング
コメント

タイガー&ドラゴン!ぜっっったい見るべきです!
正直クドカン作品は、今まで見たことがなかったのですが
(なんだか有名、ってだけで敬遠していた)、
それまでクドカンを見くびってたことを反省する私です。

Posted by: テングーとんまつり : May 7, 2005 03:24 PM

テングーとんまつりさん、こんにちは。
んねえ〜、おもしろいっすよね。先週は野球がのびて泣きを見たので、今週は30分延長して録画しておいたのでばっちりです(←まだみてない)。
機会があれば「木更津キャッツ」もみてみてください。竜二が、はじけてますからッ。

Posted by: ぱと : May 7, 2005 03:45 PM

主役はジャニ2人だし、好きでない西ダ某が出てるし、と見る気はなかったんですが、うっかり見てみたら引き込まれましたよ。

Posted by: こたま : May 10, 2005 11:35 AM

宮藤官九郎っていろんな分野で大活躍なのですね。おばさんは、(ひつこいようですが)「蝉しぐれ」に文四郎の友人、与之助の役で出演してた俳優としてのクドカンしか知りませなんだ。ひょうひょうとした面白い存在でした。
木更津キャッツアイですか。タイトルは聞いたことがあります。ドラマも映画もみてません。が、いちど本を読んでみたいものです。

Posted by: メジロ : May 11, 2005 05:50 PM

こたまさま。

私もね、西田敏行は昔からあまり好きじゃなかったんですよ。なんか声がうわずっちゃったり情けなかったり押しつけがましかったりな感じがして(「池中玄太90キロ」あたりの記憶)。だから長いこと無意識のうちに避けてたところもあります。釣りバカだしね(←偏見)。
ところが「T&D」の西田敏行、いいじゃないですか。いいぐあいに年をとったというか。落語家の、しかも師匠なんてできるのかと思いきや、捨てたもんじゃありませんね。見直した。鶴瓶もいいですが。
ジャニな子たちも、けっこう芸達者だったりもしますね。「義経」より(笑)。現代の等身大青年を演じるのと歴史上の人物を演じるのをいっしょにしちゃタッキーが気の毒か。


メジロさま。

オジサンとしましてもですね、チョーイケテルってカンジみたいな? ヤベ! なテイスト(←なんか違う)を楽しむというのはどうなのか。そこらへん年相応に倉本聰で涙流しとけという気もしないでもないんですが、たしかに若者のバカ騒ぎをみてるのは微妙にいごこち悪かったりもするんですが(←「木更津」の場合)、なんか、非常に凝ったことをするわけですわ宮藤脚本は。実験的といってもいい。これがね、なかなかよろしいです。
エッセイは微妙ですね。おなじ「大人計画」の松尾スズキとくらべると、松尾スズキのほうが上手かもしれない。バカ男子中学生ノリのしか読んでないからかもしれませんが。
というわけで機会があれば、一度みてみてください。

Posted by: ぱと : May 11, 2005 09:38 PM
まあ気楽にコメントしてくれたまえ。もうしわけないが、スパムが多すぎなのでコメントは管理者の承認後、掲載される。まあ気長に待ってくれたまえ。









名前、アドレスを登録しますか?