昨日の夕方、日本テレビ「真相報道バンキシャ!」を見ていたら、秋葉原のメイドカフェについてのレポートをやってましたです。ああいうもんだったのか、すげえ。
あ、いや、メイドカフェ(っていう呼びかたでいいんですか、よくわかんないですけど)の特集というより《萌え関連株》《萌え市場》みたいなことが中心だったのか。番組の内容については、こちら(えたーなるすのー)の2005.4.17 20:40付Specialが詳しいので見てないひとはごらんくださいです。
経済効果とかそのあたりはどうでもよくて、やっぱり目を奪われたのがほんとのメイドカフェの様子。うわさには聞いていたし、小説なんかでも読んだことはあったけど(石田衣良の『アキハバラ@DEEP』とか)、実際のお店を検索してみたりしたことはなかったので、ある意味でとても新鮮でした。
ま、ようするにメイドさんのかっこうをしたウェイトレスがいる喫茶店(番組で紹介された店のメニューはこんな感じ)で、いくと「お帰りなさいませご主人様」とかいわれて、追加料金でゲームしてもらったりするという、健全なんだか不健全なんだかよくわからない商売なんですが、ああ、こういう世界もあるのだなあ、とふつうな感想をもったわけでした。行こうとは思わないけど、いろんな趣味嗜好があるからねえ、という程度。
番組では実際にそういうとこで働いている人がスタジオに呼ばれていたりして(ここらへんに写真あり)、ゲストの塩ジイは「わからん」とかいってたような気がする。で、そのとき思ったのは、「そんなに特殊なことか?」ということ。
たとえばいい年したおっさんが銀座のバーだのクラブだのに(会社の金で)通い詰めて、「あら、ターさんお久しぶりネ」なんて言われてにやけるのと、同じ構図なのでは。自分を特別扱いしてくれて、ちやほやしてくれる。その疑似恋愛の対象と過ごす時間を金で買って楽しむというのは、昔だって今だって、若いオタクだって中年老年の男だって変わりないんじゃなかろうか(それが使用人と雇用者の関係を模したものだというところは新しいかもしれませんが)。ああ、女性がホストクラブに通うってのもあるな。みんな同じだな。
塩ジイみたいな80を過ぎた老人だって、きっと昔はもっとおおっぴらに芸者遊びをしたりホステスと仲良くしたりしてたんだろうになあ。
そこに介在する金額が少ないうえに、求めるものもあからさまな肉体関係とかではないところで満足してる(してないのかもしれないが。でもきっと妄想だのなんだので満たすんだろうと推測してみる)ということを思うと、ホステスやホストにはまる人たちよりはかわいいもんだという気もする。
理解できないのはしかたないにしても、それを自分の経験と照らし合わせて類推するぐらいのことはしたほうがいいと思うぞ塩ジイ。
塩ジイが奈良の強烈な騒音おばちゃんについて「キチガイ」といってしまったり、なかなかおもしろいというか興味深い(現場は大変だろうけどな)番組でありました。