May 22, 2004

びんぼー

今日は日朝首脳会談で朝から大騒ぎですが、そんなことには目もくれず数日前の新聞から。

リリー・フランキー[Amazon]がいいことを書いていた。朝日新聞2004年5月20日朝刊の生活欄のコラムだ。「私の3000円」というシリーズもので、リリー・フランキーの2回目。

なぜ貧乏はいけないか  なぜ貧乏はいけないのか? それは私が思うに、貧乏も度を越えると人は「バカになる」からである。

という書き出しで始まるこのコラムは、まあ貧乏自慢というか貧乏だったころの思い出話とかのたぐいでちょっとした笑いを取ろうというのが狙いのようにみえる。昔の彼女を呼び出して弁当を買ってもらったエピソードが紹介されている。
あのころは貧乏だった。しかし背に腹は替えられず、恥を忍んで(というか忍ばずに開き直って堂々と)こんな恥ずかしいことまでしてしまったよ。そんな恥ずかしいことまでしても平気だったのだ。という話だ。最後にフランキーはもう一度こう書いている。

 なぜ貧乏はいけないのか? それは恥を感じないほどバカになるからだ。

貧乏は罪だ、恥を忘れてしまうから。ということをいいたかったのかもしれん。
が、逆から見ればこうもいえる。
恥知らずは貧乏だ。
世の中の、恥をしらない人々――選挙でズルしたり年金未納したり暴力をふるったり行列に横入りしたり、大きかろうが小さかろうがとにかくありとあらゆる“恥ずかしいこと”をして平気な人々――はみな、貧しいのだ。お金はもっているかもしれないが、卑しいのだ。
美術館で騒ぐ人も病院で騒ぐ人も図書館で騒ぐ人も、みんな貧乏なのだ。そして、あんなに恥知らずであんなに貧乏でかわいそうに、と憐れまれるのだ。少なくとも俺は憐れむよ。
ははは、ざまーみろ。
しかし恥知らずは、恥ずかしいと思われようと貧乏と思われようと、一向に気にしないからなあ。強いよ。恥を知らないということは強い。全然えらくないけどな。

投稿者 percent : May 22, 2004 03:16 PM | トラックバック (0)
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コメント
まあ気楽にコメントしてくれたまえ。もうしわけないが、スパムが多すぎなのでコメントは管理者の承認後、掲載される。まあ気長に待ってくれたまえ。









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