May 08, 2004

バーの入門書

スタア・バーへ、ようこそ』岸久(文藝春秋/1500円)★★★☆

銀座1丁目で「スタア・バー」を経営するバーテンダー(65年生まれ)が語り下ろしたバーの作法。
作法といっても堅苦しいものではない。ロングドリンクについてくるマドラーは飲むときどうすればいいのか(そのまま飲むと頬につっかえる)、マティーニのオリーブは食べていいのか悪いのか。カクテルに不案内な人はどんなふうに注文をしたらいいのか。等々といった、知らなくてもかまわないけど、知っているとバーをより楽しめる知識・蘊蓄、バーの裏話などを読みやすくまとめてある。
語り口調の文体がややまどろっこしい感もあるが、お店をやっている人だからしかたないでしょう。
著者は89年にスコッチウイスキー・カクテルコンテスト全国大会で優勝(最年少)し、96年にはIBA世界カクテルコンクール・ロングドリンク部門のチャンピオンにもなり(日本人初)、アイラ島特別民間親善大使などもつとめており、なかなかの経歴の持ち主。カバー袖の写真は丸顔のにこやかなあんちゃんなんですが(身長177センチ、体重100キロ)。
今度行ってみようかなと思わせる(ということはこの手の本では成功しているといえましょう)、当たりの柔らかい本でした。

投稿者 percent : May 8, 2004 03:44 PM | トラックバック (0)
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コメント
まあ気楽にコメントしてくれたまえ。もうしわけないが、スパムが多すぎなのでコメントは管理者の承認後、掲載される。まあ気長に待ってくれたまえ。









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