April 13, 2004

ドラマみたいな恋したい

じゃなくてドラマみたいなヤツいない、でした。

土方歳三の恋人は12人 豆本復刊

なにかと思えば、新選組の逸話をあつめた「新選組余滴」という豆本を復刊させたというニュース。
しかしこの記事はひどいね。まあどうやら「雑記帳」というコラムらしく、断片でしかないのだが、ロクな情報は入っていない。そのくせ頒布の申込先だの価格だのはのっている。

(復刊させた)小島さんは近藤勇の弟子、小島鹿之助の子孫。新選組結成前、近藤が養父母の家出に困り、鹿之助に助けを求めた話など4話を追加した。

とあるが、じゃあオリジナルを書いたのは誰なのか、24年後に追加された4篇は誰がどのような資料をもとに書いたのか、まったくわからん。わかんなくてもいいけどさ。

単なる埋め草記事に文句を言ってもしょうがない。ことに新聞本体であればスペースの制限もあるだろうし。でも、せっかくインターネットっちゅう便利なものがあり、本体に書ききれなかった部分の補足も簡単にできるのに、それを活用しないというのはどうかなあ。まあそれほど熱心に取材して記事にしたものでもなさそうだけど。

かと思えば復刊者(としか呼びようがない)曰く、

「ドラマのように美男子ばかりでない等身大の姿を紹介した」

なんだかなあ。大河ドラマにたよった村おこし町おこし“資料館おこし”(小島鹿之助の子孫なので小島資料館というのをやってらっしゃる)のようで、なさけない。
なんでドラマを持ち出すんだろう。
そりゃ現実に香取慎吾や山本耕史や藤原竜也みたいなのがいるわけないじゃん。幕末だと写真も残ってるし。近藤勇なんてあんな顔だし(笑)。ドラマと史実を混同するなんて、小学生だってしないでしょ。

そのうえ見出しにある“土方歳三の恋人は12人”というエピソードについても何一つ(見事に、何一つ、だよ)書かれていないので困惑しまくり。誰だこんな見出しつけたのは。
実際に12人恋人がいたとしたら(当時“恋人”という概念があったかどうかはハナハダ疑問ですがね)なんだというんだ。
なんとも頭の痛くなる記事なんでした。

投稿者 percent : April 13, 2004 07:15 PM | トラックバック (0)
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コメント
まあ気楽にコメントしてくれたまえ。もうしわけないが、スパムが多すぎなのでコメントは管理者の承認後、掲載される。まあ気長に待ってくれたまえ。









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