今日は休刊日のはずでしたが新聞受けには新聞が。イラク邦人拘束がらみでした。
まあ確かに誘拐というか拉致というか、武装した人たちにつかまってしまって殺すよとか言われたら気の毒ですし早く解放されればよいのにとも思いますが、日本じゅうがそういうムードに染まっていくと、なんだかなあという感じもじわじわと。
山形新聞のこの記事(「イラク3邦人人質事件・県内2氏に聞く」)を読むと、そういう《なんだかなあ感》がはっきりしてくる。
山形市内の海外青年協力隊の理事の人とNPO法人代表の人にインタビューしているわけですが、
「危険を承知で現地に向かった3人の行動は無謀で、一方的な感じがする。自己の安全管理を怠ったため、多くの人に迷惑をかける結果にもなった」(吉田庸一青年海外協力協会理事)
「NGO活動は安全が確保されて初めて成り立つ。気持ちがあるからといって(現状のイラクで)護衛もつけずに乗合タクシーで移動するなんて安易過ぎる」(桑山紀彦NPO法人地球のステージ代表理事)
と、二人ともはっきりおっしゃっている。
ワタクシなんぞはいくら平和のためとはいえイラクまでボランティアしに出かけていく根性も体力も意欲もないわけで、うちでごろごろとテレビみたり新聞読んでああだこうだ言ってるワタクシみたいなひとよりも、行動するひとのほうがエライのはもちろんですが……。
でもまあ戦闘地域なわけで(小泉首相がどこが戦闘地域かなんかわからんと言ったとて、それを鵜呑みにするのは愚か者のすることで、どう考えても今のイラクは戦争してる国ですわな)、そんなとこに行くなら万全の備えがなければ、いくら他人を助けるためといっても自分が遭難するはめになるわけで(万全の備えをしてたって完璧ではないしね)。二次災害というか二次遭難というか、助けにいったはずが助けられたりしてては復興支援もなにもありません。
てなことで、紛争地域を千キロもタクシーで移動っつう企画はどうよ、と思うわけです。
最初の一報を聞いたとき、「自衛隊派遣反対派の狂言か?」と思いまひたよワシは。まぢ。
Posted by: こたま : April 13, 2004 12:01 AM……ねえ。
やっぱ、アブナイところに近づいちゃいけませんやね。