December 12, 2005

師走いろいろ

 今朝の新聞に、超早期英語教育(0歳児とかから!)の記事があってつっこんでやろうかと思ったがめんどくさいのでやめた。好きにしてください。しかしそんなに英語を上達させてなにが面白いんだろうか。

 夕方のテレビでオーストラリアにレンタル移籍中の三浦選手密着取材みたいなことをやっていて、38歳で現役の肉体というのはやはりすごいなあと思わないでもなかったが、やはり感心したのは、ちゃんとイタリア語で会話できていたところだったりする。流暢に、とイタリア語が話せない俺の耳には感じられたが、しかし実際のところ流暢かそうでないかは関係がなくて、言ってることがわかって、言いたいことが伝えられればいいんだよね。三浦選手の場合はサッカーの話ができればいい。それに加えて日常会話ができれば問題なし。政治経済の話などする必要はない(その気になればできるでしょうけど)。

 音楽家は音楽について語れればいいのだ。小澤征爾のリハーサル風景などをみても、別にネイティヴのようにぺらぺらとしゃべっているわけではない。科学者はきっとそのジャンルのことを伝えられればいいのだと思う。
 でもさ、実際には、ボールを扱ったり、音を出したり、あるいは譜面を書いたり、数式を書いたり、そういうことがまずあって、それを補助するために言語はあるんだと思うんですよ。料理について百万言語るより、味見させてみりゃいいんだしさ。

 夜のテレビではフィギュアスケートの特集があり、ついつい見入ってしまった。ミキティ萌え。いやそういうことではなくて。しかしジュニアで優勝してトリノにはまだ年齢が足りなくて(仮に実力的に見合っていたとしても)出場できない子はまだ15歳だし、安藤美姫だってまだ17歳なのだよ。
 しかし純粋な運動能力だけならまだしも、パフォーミングアーツ的要素の多分にある競技――フィギュアスケートと体操・新体操ですかね――は大変だ。若いほうが運動能力とか身軽さなどの点では有利なのだろうけれど、一方でまだ10代の子たちがもしかしたらまだ本人は感じたことのないような感情を表現しなければならないというジレンマ。
 バレエなどはもう少し上の年代までできそうですが、スケートの上限は何歳ぐらいなんだろう。気持ちと技術と基礎能力のバランスがうまく合っているときに、五輪などの大舞台があるといいよね、きっと。そうすると、表現したいこと、伝えたいことが、一番効果的に観る者に届くような気がします。素人考えですが。

 そんなわけで、まず伝えたいことありき、だと思うのだが、はたして早期英語教育に血道を上げているママたちは、子供に伝えるべきなにかを与えるのが先ではないか。と最初に戻ってみたり。

 ……と以上をアップしてみると、さっそく上のAds by Googleが「子供の英語教育」みたいな広告を引っ張ってきてくれて、非常にムカつくのであった(笑)。ふんっ。

投稿者 percent : December 12, 2005 01:55 AM | トラックバック (0)
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コメント

はじめまして、emiさんの所から来ました、ポン子と申します。

いつも楽しく見させていただいてます。

うちの近所で塾の先生に刺されるという嫌な事件がありました。

本当に安全な場所ってありませんね。

0歳からの英会話って、私には考えられません。

私は3歳からピアノを14年間も習っていましたが、練習が嫌いだったので「バイエル」さえも終わってません。

なので、子供には「本気でやりたい事はやらせてあげるけど、中途半端になるならアカン!」
って言って何も習い事をさせてないんです。

いまだに、子供にとって何がイイのかもわかりません。

学校の懇談へ行っても「うちの子の勉強の進みぐわい・・」とか「宿題をちゃんとしないんですが、学校の方では・・」とかそんなこと言う親ばっかりでうんざりします。

もっと、大事な事があるはずなのに・・って。

長文失礼しました。


Posted by: ポン子 : December 13, 2005 03:43 PM

ポン子さま。ようこそ!

そうですか、あのあたりにお住まいですかあ。日本もどんどんキケンな国になっていきますね。困ったもんです。学校も塾も外部からの侵入者に対しては宅間以降警戒をするようになってきましたが、今回みたいに内部のキチガイには対処のしようがないですもん。いずれすべてテレビ電話方式の授業になったりするのかも。

バイエル! 私も終わってません!(笑) 下巻の終わり間近で逃げ出しちゃいました。
それでもまあその後遊びで音楽をやるときに、楽譜が読めたり(指は動かん)するのはラッキーだなと思います。ちっちゃいうちはどうしても「やらされる」ものなのでしょうが(それを全否定するつもりはありませんけど)、結局のところ楽しめなければ音〈楽〉じゃないと思うのです。だから、もしもバイエル止まりで終わったとしても、その後何年もたって楽しめれば、それはそれで価値があるかもしれません。

Posted by: ぱと : December 13, 2005 04:54 PM

実は・・・昔事件のあった小学校に子供が行ってます。
「てるくはのる」の・・・・。
だから他人事じゃないんですよね。
宇治小でもあったし。

私もバイエル下巻の後半でストップしました。
楽譜が読めなくて・・・。
多分それで、嫌いなんだと思います。
旦那と昔バンドをしていてベースのタブ譜はわかります(笑)

Posted by: ポン子 : December 13, 2005 07:46 PM
まあ気楽にコメントしてくれたまえ。もうしわけないが、スパムが多すぎなのでコメントは管理者の承認後、掲載される。まあ気長に待ってくれたまえ。









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