March 09, 2004

爆笑純愛小説

新堂冬樹「ある愛の詩」(角川書店)読了。爆笑。そんなに笑わせてどうするかなあ。「忘れ雪」もそうだったけど。著者はこれをマジで書いているんだろうか。ぜってえ違うと思うんだけど。マジだったら怖い。鬼畜の新堂冬樹がマジで純恋小説書いてたら、そっちのほうが怖い。
アマゾンを見ると、感動してる客がけっこういて驚く。ラブストーリーのパロディにしか見えないんだけどなあ。汚れたオトナなのかしらボク。

2004.4.3追加。

『忘れ雪』では犬、美少女、獣医。今回は、イルカ、美人音大生、天然系少年。天然な拓海くんは小笠原諸島父島でガイドをして暮らす若者。イルカのテティスとは仲良しで、いつも一緒に遊んでるよ! テティスの言ってることもわかるんだ! 父島にやってきた声楽家志望の音大生・流香(るか、って読むんだよ!)さんを一目見て恋しちゃったんだ! 流香さんも当初の当惑はどこへやら、なんとなくいい感じ。でも流香さんにはコンクールで優勝してミラノへ行くという、どうしても実現しなければならない夢があったんだ。スランプに陥った流香さんの目の前に立ったのは、君の笑顔が見たいから、と小笠原からやってきた拓海くんだったのさ!
はあ……かんべんしてくださぁい。
癒し系の拓海は、かたくなな流香のパパもすさんだ銀座のホステスさんたちの心も癒しちゃうんだからすごいです。
このむちゃくちゃ感はある意味新堂らしいといえなくもないけど。なんだろね、これは、と思ってて、気がついた。これは『 クロコダイル・ダンディ』[imdb]だと。あんなに無条件で楽しめるわけではないけれど。

投稿者 percent : March 9, 2004 09:20 PM | トラックバック (0)
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コメント
まあ気楽にコメントしてくれたまえ。もうしわけないが、スパムが多すぎなのでコメントは管理者の承認後、掲載される。まあ気長に待ってくれたまえ。









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