June 11, 2004

雀ちゃん狼ちゃん蛙ちゃん

人名用漢字追加案、“非常識”生む危険Yomiuri On Line

の人名用漢字追加案について、読売新聞では政治部記者がさっそくコメント(紙面では1面がメイン記事で、2面に「解説」として掲載されていた)。

 人名用漢字が1990年に118字追加された際には、人名としての適切性も考慮された。これに対し、今回は全く違う選定手法をとった。この点について、法務省民事局は「親の価値観は多様化しており、漢字の意味にこだわらず、音だけで決めるケースもある。法律の条文に忠実に、使える字をむやみに制限すべきでないとの考えを優先させた」と説明している。

うう……たしかにねえ、価値観は多様化してますよねえ。漢字の意味に関係なく音だけを使うケース、どんどん増えてますよねえ。《使える字をむやみに制限すべきでない》というのには賛成なんですけど。

 人名として不適切ではないかとの指摘に対しては、「どの字を使うかは、名付ける親の常識や責任に委ねられる問題だ」としている。しかし、仮に「糞」などの出生届が出された場合、市区町村はこれを受理せざるを得ない。法制審の一部の委員からは「一定の使用制限を設けないと、新たな形の児童虐待を生みかねない」との意見も出された。

たしかに「糞くん」「糞ちゃん」は児童虐待だよな。粘り強い子になってほしい、人から避けられがちだが生きていくうえで不可欠な子になってほしい、とかこじつけてみますか。無理や。
「米異」と書いて「メイ」ちゃんというのはどうですか。縦書きにするとちょっとアレだが。

人名として適切かどうかの判断をオカミが下すのもちょっと抵抗がありますが、さりとて今までわざわざ人名用にしなくても問題がなかった(今後も使用されることは少なそうな)文字は、あえて入れなくてもねえ……と思ってしまうんでした。

【2004.6.12追記】
じゃあすでに常用漢字に含まれているヤバめの(人名には不適切っぽい)漢字はどうすんのさ、という問題もある。
今回の追加分も、常用漢字にします、っていうならば話題にもならなかったと思うんだけど、それだと漢字を減らしたい(のかなあ)ムードとは逆行してしまう。
でも、なまじ人名用漢字などというカテゴリーをつくるから話がフクザツになるわけで、いっそのこと人名用漢字――今までのも今度の追加分も――は全部常用漢字にしちゃえ。
そしたら混乱はないぞ。
外来語やとんち問題、おきて破りの読み方でドクソー的な名前をつけたがる馬鹿親対策は、また別の問題ですが。

投稿者 percent : June 11, 2004 04:56 PM | トラックバック (0)
コメント
まあ気楽にコメントしてくれたまえ









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